“マンションは管理を買いなさい”とよく言われますが、決して安くない報酬を払って、管理会社に任せる必要性はどこにあるのでしょうか?
また、管理会社はどのような業務を行っているのでしょうか。
ここでは、通常管理会社が行っている一般的な業務についてご説明します。(全部委託管理のケース)
管理会社が行う業務の中には、いわゆる管理員が行う業務もあれば、管理会社が専門業者に依頼する業務もあります。

管理業務について・・・

『標準管理委託契約書』では、管理は以下のように分類されています

事務管理業務

※この業務の充実いかんが管理業者の評価を決めるといっても過言ではありません。

  • 3つの柱・・・【出納業務】【会計業務】【管理運営業務】を行います。
  • 管理費の収納、予算案の作成、収支の報告業務、帳簿の管理、修繕計画の立案、理事会の運営支援、 総会の支援、官公庁・分譲業者との折衝等を行います

管理員業務

※管理員が行います。

  • 5つの柱・・・【受付業務】【点検業務】【立会い業務】【報告連絡業務】【管理補助業務】
  • 来訪者対応、建物、設備に異常がないかの目視点検、補修工事、ゴミ収集の立会い業務
    自治体や公共機関からの連絡&報告、居住者からのクレーム対応等を行います

清掃業務

※管理員が行うものと清掃業者が行うものがあります。

  • エントランス、ロビー、共用廊下、外階段、緑地スペースなどの清掃業務。中には、管理員が直接行わず業者に発注して行う業務もあります。清掃回数、作業時間を決め計画的に実行します。

設備管理業務

※各設備の専門業者に委託します。

  • 建物、設備のメンテナンス。エレベーター、立体駐車場設備の保守点検・設備・調整等を行うもので、一般的には設備毎に専門の資格者、技術者等に委託して実施します。

管理会社との契約の内容によって、管理費は大きく変わります。
一般的には『標準管理委託契約書』をもとに管理委託契約書を作成しますが、管理費用の違いはこの契約内容に違いがあるためです。

※例)夜中にガードマンがエントランスにいるマンションなど。

マンション購入の際に、管理費について物件同士で比較する場合は、ただ単に「管理費の金額」だけの比較ではなく、管理内容(つまりサービス内容)の質も含めて比較することが大切です。