分譲マンションでは、基本的には毎月の駐車場使用料が必要となる物件がほとんどです。
しかし中には、『駐車場使用料0円』を新築販売時のセールスポイントとして販売するマンションもあるようです。
ではこのような駐車場使用料が低価格の物件は、果たして本当に“お得”なのでしょうか?

通常駐車場使用料は、1階庭付き住戸の『専用庭使用料』やルーフバルコニー付き住戸の『ルーフバルコニー使用料』と同様に、使用料として扱われます。
その使用料は、管理組合に帰属し、その内訳として、管理費と修繕積立金の一部となっているケースが一般的です。

※駐車場を分譲しているケースもあり、この場合は上述とは異なるケースもあります。

なお、分譲マンションにおける駐車場の形態としては以下のようなものがあります。

主な駐車場種類 特徴
平置き式駐車場 敷地内に白線を引き、駐車場をつくるタイプ。平地式駐車場とも呼ばれます。維持管理コストが比較的安くおさえることができるのが特長です。設置にはある程度広い敷地が必要になります。
自走式駐車場 平置き式駐車場を何層かに積み上げた形状の駐車場で、構造によっては何百台という台数にも対応できるのが特長です。また建設コスト以外の維持管理は比較的かからないのも特長で、大規模物件といわれる総戸数の多い物件で採用されるケースが多いようです。平置き式駐車場同様設置にはある程度広い敷地が必要となります。
機械式
(立体式)
駐車場
空間(上空ないしは地下)を利用し、敷地内の狭い駐車場スペースでもより多くの車を停めることができます。敷地の狭い都心部や街中のマンションでは多く採用されており、敷地の広さに対し、より多くの駐車可能台数を確保できるのが特長です。駐車場敷地の省スペース化は実現できますが、区画によっては、出入庫に時間がかかってしまいます。また、維持管理コストも他の2タイプに比べると割高になってしまう点は否めません。

分譲マンション建設の際につくられる施設ですから、当然維持管理費用が発生します。駐車場使用料は、この駐車場の維持管理のために徴収しますから、徴収額が維持管理費に足りない場合は通常の管理費、修繕積立金から使うことになります。