「マンションを購入したい」と思ったときに、まず何をすればいいのかわからなくて不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな不安を解消するために、今回は「マンション購入の流れ」について説明します。
新築マンション購入の流れ
「新築マンション購入の流れ」は、以下のとおりです。
それぞれのステップについて順番に説明していきます。
【STEP 01】理想の暮らしの確認
~自分にとって理想の暮らしと、それをかなえるマンションの条件を確認しましょう~
まずは『自分にとって理想の暮らしとはどんな暮らしか、どんなマンションなら理想の暮らしをかなえてくれるのか』を考えてみましょう。
理想の暮らしは、人により異なります。都会で便利な暮らしを送りたい人、郊外でのんびり暮らしたい人などたくさんの理想の暮らしがあるでしょう。
理想の暮らしを確認
理想の暮らしについて考えるときには、以下のポイントから考えてみましょう。購入するマンションとは、これから長い付き合いになります。今のことだけではなく、将来起こりそうなこと、やりたいことについても考えておくとよいでしょう。
- どんな生活なら毎日心地よく過ごせそうか
- これから家族構成はどのように変わっていきそうか
- 家族はどのような暮らしを望んでいるか
- 通勤、通学時間はどれくらいが理想か
- 収入はどのようになりそうか
- いつまで働こうと思っているか
関連記事:自分にとって住みやすい街を見つける時に考えるとよいこと
「住まい選び」と同様、「街選び」も、「暮らし」と強く関係があります。この記事では、住みやすい街を選ぶときに考えるポイントについて整理しています。
理想の暮らしをかなえるマンションを確認
自分の理想の暮らしが明確になってきたら、どんなマンションであれば、その暮らしを送ることができるのかを考えてみましょう。これが、自分がマンションに求める条件を整理する作業になります。
- 間取り(部屋数、収納、動線など)
- 広さ
- 設備
- 立地
- 勤務、通学時間
- 買い物の便利さ
こんな暮らしをしてみたい、こんなマンションに住みたいという自分の理想が確認できたら、その思いをあらかじめ家族と共有しておきましょう。一緒に暮らす家族の意見を聞いて、自分の理想を修正していくのは大切なことです。
【STEP 01】まとめ
将来起こりそうなこと、やりたいことを考えて、理想の暮らしと理想のマンションについて考えてみましょう。その際、家族の意見も聞きましょう。
【STEP 02】資金計画を立てる
~マンション購入予算を確認しましょう~
マンション購入では、住宅ローンを利用することが多いです。ローンの返済には長期間かかることが多いため、マンションを購入する前に、支払いについてよく考えておくことが大切です。
毎月の返済金額を決める
まずは、自分の収入にあった月々の返済金額を決めましょう。
月々の返済可能金額を考えることで、いくらのマンションが買えるのかが計算できるようになります。
マンション購入時にかかるお金
マンション購入時に必要な費用は、物件を購入する費用だけではありません。それ以外にも諸費用、引越費用、新しい家具家電購入の費用などがかかります。これらの費用をマンション購入予算に入れる必要があります。
【!】マンション購入予算 = 購入するマンション価格 + 諸経費 で考える!
資金計画の詳細は、関連記事をご覧ください。
関連記事:マンションの購入にかかる費用の基本的な考え方とは
「物件価格」、「諸経費」などマンションを購入するときにかかる費用や、「自己資金」と「住宅ローン」の関係など、購入資金の基本について解説しています。
関連記事:いまの年収から計算する、マンションの購入価格は?
自己資金の目安や諸経費の種類、住宅ローンの借入額を検討する際の考え方、親からの援助の受け方など、資金計画の立て方を紹介しています。
マンションを所有するとかかるお金
マンションを所有すると毎月「管理費」「修繕積立金」がかかるのが一般的です。駐車場や駐輪場を利用する場合は、「駐車場代・駐輪場代」などもかかります。また、不動産を所有すると「固定資産税」などの税金がかかることを覚えておきましょう。
関連記事:マンション購入後、住宅ローン以外にかかる管理費・修繕積立金とは?
マンションを購入すると毎月支払うことになる「管理費・修繕積立金」についてそれぞれ説明しています。
関連記事:マンション購入後にかかる固定資産税・都市計画税はどれくらい?
住宅を購入した人が支払うことになる固定資産税・都市計画税の基本情報と計算方法についてまとめています。
住宅ローン事前審査について
住宅ローンを借りる前には審査を受ける必要があります。このとき、いきなり「本審査」を受けるのではなく、まず「事前審査」を行い、マンションの引き渡しが近づいたら「本審査」をするのが一般的です。
金融機関が住宅ローンを融資する際に考慮する項目はいくつかありますが、代表的な項目は以下のものがあります。
- (借入時、完済時の)年齢
- 健康状態
- 担保価値
- 年収
- 職業 など
金融機関によって条件は様々なので、詳しくは販売スタッフへ相談してみるとよいでしょう。
【STEP 02】まとめ
月々の返済金額から、購入の資金計画を立てましょう。
マンション購入予算は、「マンションの価格 + 諸経費」で考えましょう。
【STEP 03】購入するマンションを選ぶ
~情報を集め、モデルルームに行き、購入するマンションを決めましょう~
【STEP 03】ではいよいよ実際に物件を探して、その中から最終的に購入するものを選びます。
購入するマンション情報の集め方
まず、購入候補になるマンションの情報を集めましょう。情報の集め方には、以下の3つの方法があります。状況によって使い分けましょう。
インターネットの物件検索サイトを利用する
インターネットのメリットは、いつでも自分の好きな時間に利用できることです。スマホなどを利用すれば、通勤時間など移動中の空き時間で物件情報を集めることも可能です。また、間取りや路線などの条件からさまざまな物件を絞り込んで探すことができます。新聞折り込みチラシ、新聞広告を確認する
折り込みチラシなど紙媒体のよいところは、横に並べることで、比較検討しやすくなる点です。いくつかの物件を見比べたいときに便利です。折り込みチラシでは、今住んでいる地域の近くのマンションについての情報を得られることが多いです。マンションの販売スタッフから情報を提供してもらう
物件に関する詳細な情報や販売に関する最新の情報は、販売スタッフに問い合わせをすることがおすすめです。折り込みチラシやWEBサイトには掲載されていない情報も得ることができます。
モデルルーム(現地物件)のチェックポイント
マンションを選ぶときには、必ずモデルルームを見に行くようにしましょう。マンションのモデルルームには、実際の大きさの部屋に家具が配置されていて、そこでの生活を具体的にイメージすることができます。
多くの場合、モデルルームは物件の近くにあります。最寄り駅から物件までの距離や、買い物の利便性なども、モデルルームを見学する際に同時に確認することができます。
よさそうな物件が見つかったらぜひ足を運んでみましょう。モデルルーム見学時のチェックポイントは以下のとおりです。モデルルームを見学した後は、チェックポイントについてメモなどで記録を残しておくと便利です。
項目 | チェックポイント | |
---|---|---|
周辺環境 | 交通機関 |
|
買い物の利便性 |
|
|
間取り | 部屋の広さ |
|
部屋数 |
|
|
動線 |
|
|
収納 |
|
|
風通し |
|
|
設備 | キッチン |
|
バスルーム |
|
|
洗面所・トイレ |
|
|
電源 |
|
|
インターネット |
|
|
オプション |
|
マンションのデベロッパー(マンション開発業者)ごとに、独自の設備がある場合もあります。モデルルーム訪問の際には注目してみるといいかもしれません。
たとえば、ライオンズマンションのモデルルームでは、これらの設備を実際にご確認いただけます。(設置されている設備は物件により異なります。)
関連記事:ものづくりのこだわり
ライオンズマンションがお客様のより快適な暮らしとはどんなものかを考え、開発した設備を紹介しています。
物件を絞り込む
マンションの情報を集め、モデルルームを見学したら、希望に合いそうな物件を絞り込みます。一緒に住む家族がいれば、相談しながら絞り込みましょう。
モデルルーム見学の際に写真を撮る、メモを残す、また、物件のチラシやパンフレットを取っておく等をしておくと、このときにマンションが選びやすくなります。
迷ったときは、理想の暮らし、理想のマンションを思い出してみましょう。価格、立地、間取り、設備などの条件のうちで優先して選びたい項目をあらかじめ決めておくとよいでしょう。
わからないことがあれば、販売スタッフに問い合わせてみてください。丁寧に教えてくれるはずです。
【STEP 03】まとめ
マンションを選ぶときは、モデルルーム(現地物件)に必ず行きましょう。候補をいくつか集め、その中から希望条件で絞り込むと選びやすくなります。
【STEP 04】契約する
~マンションを購入するための契約を行いましょう~
自分の条件に合い、家族も気に入って、資金計画も問題なく、購入してもよいと思うマンションが見つかったら、いよいよ契約です!
重要事項説明
重要事項説明は、「物件」と「売買契約条件」について説明するもので、売買契約の前に必ず行われます。
説明の際に、「重要事項説明書」が渡され、宅地建物取引士がその内容を説明します。不動産用語や法律用語などが多く使われていることがあるので、不明点は遠慮なく質問して、納得してから売買契約に進みましょう。
売買契約の締結
マンションを購入するには、契約書を作成して、売買契約を取り交わす必要があります。契約前に内容について理解、納得してから、署名・捺印するようにしましょう。
売買契約時には「手付金」が必要になります。まとまったお金が必要になるので、予め準備しておきましょう。
【!】買主都合で売買契約を解除する場合、「手付金」は戻らないので注意が必要です。
【STEP 04】まとめ
マイホームを手に入れる大切な書類になります。売買契約の内容は、事前によく確認しておきましょう。
【STEP 05】入居説明会から入居まで
~購入したマンションにいよいよ入居! ステキなマンションライフをお楽しみください~
新築マンションの場合、マンションに入居する前に、入居説明会、内覧会が行われることあります。入居までの流れは以下のとおりです。
入居説明会
一般的に入居説明会はお引渡し日の3か月前ごろに開催されることが多いです。(日程は、マンションによって異なります。)引渡し日の確認、駐車場の案内、引越しの日程調整などが行われます。内覧会の日程や注意事項が説明されることもあります。
内覧会
内覧会では、完成したマンションを実際に確認することができます。購入したマンションとの初対面の時ですのでワクワクしますね。図面通りに仕上がっているか、不具合はないかなどしっかりとチェックしましょう。
また、新しいマンションで使う家具やカーテンは、内覧会で実際の部屋を採寸してから買うようにしましょう。
住宅ローンの正式申込
マンションの引き渡しが近づいたら、住宅ローンを正式に申込みます。ローン実行の一ヵ月前くらいに申し込むことが多いです。本審査が行われ、一週間程度で正式な審査結果がわかります。その後、ローン契約の手続きとなります。
引渡し・入居
マンションの残代金・諸費用を支払い、カギを受け取れば念願のマイホームはあなたのものです。引っ越しの日程を決めて入居すれば、素敵なマンションライフの始まりです!
世帯数が多いマンションの場合、希望の日程で引越しできないことがあります。引越しできる日程を予め確認しておきましょう。
【STEP 05】まとめ
入居説明会、内覧会の日程を確認して必ず出席できるようにしておきましょう。入居前の準備として、内覧会での採寸は忘れずに。
まとめ
ほとんどの方がマンションを購入することに慣れていないため、何から手をつければよいのかわからず不安を感じることもあるかと思います。そんな時は、今回説明した、マンション購入の流れをつかんで行動してみましょう。
最後に、マンションを購入する際の注意点についておさらいです。
- 最初に家族の意見も聞きながら、理想の暮らしや、理想のマンションについて考えてみましょう。
- いくらのマンションなら買えるのか、現実的な金額を予め知っておくことが大切です。
- マンションを選ぶときは、候補をいくつかあげてから絞り込んで選びます。希望条件の優先順位を決めておくとよいでしょう。
- 売買契約の内容は、事前によく確認しておくことが大切です。
- 入居説明会、内覧会の日程を確認して必ず出席できるようにしておきましょう。