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押入れ収納の基本を知って収納上手をめざそう

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マンションの収納スペースは限られていることが多いため、押入れを上手に活用することが必要です。ただ、押入れを上手に使うといっても、どうすればよいのか分からない人も多いのではないでしょうか?

今回は、収納スペースをムダなく使い、しまいやすく取り出しやすい、そんな理想的な押入れにするためのコツをまとめてみました。ぜひ、あなたの家の収納を見直す際に参考にしてみてください。

  • 最初に知っておきたい「どこに入れるか」の基本
  • 押入れ収納の手順
  • もの別のしまい方

まず押入れ収納で知っておきたいポイントです。

最初に知っておきたい「どこに入れるか」の基本

押入れのどこに何をしまうかによって、しまいやすさ、取り出しやすさが決まります。まずはどこに何をしまえばいいのかを知っておきましょう。

天袋・上段・下段に入れるもの

押入れは一般的に3つのゾーンに分けられます。一番上にある「天袋」、そして「上段」と「下段」です。

天袋は踏み台などがないと出し入れしづらいので、あまり使わないものを入れるようにしましょう。日常的に一番よく使うものは上段、その次に使うものは下段に入れます。出し入れが大変な重いものは下段に収納するようにしましょう。

奥と手前を使い分けましょう

押入れは基本的に布団を入れるスペースとして作られているので、十分な奥行きがあります。そのため、手前に入れるもの、奥に入れるものを分けることができます。

布団以外を入れる場合は、常に「奥」と「手前」を意識して、収納しましょう。よく使うものは手前に、あまり使わないものは奥にしまうことが基本です。

では、押入れの収納を見直す場合の進め方について説明します。

押入れ収納の手順

押入れを上手に活用して収納するためには、手順にそって進めることが大事です。ここでは、失敗しない押入れ収納の手順を紹介していきます。

収納されているものをチェックして分類します

最初は押入れに入っているものをすべて出して何があるかをチェックします。奥行きのある押入れでは「こんなものがあった!」なんていうこともあるかもしれませんね。この段階で、もう使わなくなった不要なものは捨ててしまいましょう。

押入れに入れるものが決まったら、次のように分類します。

種類で分ける

衣類、布団、おもちゃ、日用品、家電、バッグ、季節用品、小物など、同じ種類のものをひとまとめにしましょう。

使用頻度で分ける

種類で分けたものをさらに使用頻度で分けましょう。同じバッグでもよく使うものとほとんど使わないものは別々の場所に収納することをおすすめします。

どこに何を入れるかを決めましょう

分類が終わったら、どこに何を入れるか、収納場所を決める作業に入ります。これを「ゾーニング」といいます。ゾーニングは押入れ収納でとても大切なプロセスです。場所別にどんなものを入れたらいいのかを説明します。

天袋

手前にはシーズンオフの衣類などをケースに入れてまとめて収納しましょう。ほとんど使わないもの、思い出の品などは奥に。ケースの中に何が入っているのかひと目でわかるようにラベルを貼っておきます。踏み台なしでは出し入れが難しい場所なので重いものは避けてください。湿気を避けたいものもこちらに入れます。

上段

ふだんよく使う布団や衣類などはすぐに取り出せる上段がベストです。布団だけではスペースに無駄ができてしまう場合は、奥行きのある引き出しなどを置いてその上に布団を収納しましょう。

下段

上段に入れるものよりも、使う頻度が低いものを下段に収納しましょう。扇風機や掃除機など重たいものの置き場所も下段が便利です。また、キャスター付きの収納家具やケースを使えば出し入れがラクにできるのでおすすめです。

押入れのサイズを確認しましょう

収納のための家具やケースを買う時には押入れのサイズをしっかり測ってからにしましょう。押入れにタンスや引き出し式のケースを入れる時は、引き出すことを計算に入れておく必要があります。押入れのサイズを確認するときは以下に注意してください。

開口部を測る

ふすまの場合、開口部はふすまを片側に寄せた状態で、手前の柱にメジャーの先をあてて、ふすまの先までの長さを測ります。左右で幅が違う押入れもあるので両方を測っておきましょう。押入れの奥は開口部に比べて少し広くなっています。家具を無理して入れても引き出しが開かないこともあるので、必ず開口部を測るようにしてください。

折戸や開き戸では、必ず戸を開けた状態で測りましょう。開けた時の戸の厚みや蝶番の出っ張りにも注意して測らないと、家具が入らなくなることがあります。

奥行きを測る

奥行きは敷居の内側から押入れの奥にある少し盛り上がった部分(壁と床板が接する部分に打ち付ける細い横木で、これを「雑巾摺り」と呼びます)までの長さです。折戸では、戸を開いた時に戸が押入れの中に入り込むものもあります。その場合は、入り込んだ部分の端から奥までを測ってください。

高さを測る

押入れの上段、下段の高さを測るときは必ず一番低い部分を測ってください。収納家具のサイズが合わずに押入れに入らなくなることがあります。

入れるものや場所に応じた収納道具を選びましょう

サイズを確認したら収納道具を選びましょう。同じ収納道具でもいくつかの種類があります。入れる場所に応じて最適なものを選ぶようにしましょう。たとえば洋服などをしまっておくケースには、引き出し式のものとフタ式のものがあります。よく着るものをしまうならば引き出せるものが便利ですが、シーズンオフのものやあまり着ないものはフタ式を使ってもいいでしょう。

天袋に入れるならば取っ手付きで取り出しやすいものがよいと思います。引き出し式のケースを天袋に置くと出し入れに苦労するので避けましょう。下段ならばすぐに引き出せるキャスター付きのケースが便利です。

ただし、収納道具の使いすぎには注意しましょう。収納ボックスの中にさらにケースを入れてしまうと出し入れに手間がかかり、どこに何があるのかも分かりにくくなります。収納道具を最低限に抑えることも、押入れ収納の大切なポイントです。

取り出す時のことを考え見直しましょう

ゾーニングも決まり、収納家具も決まったならば、実際にすべてのものを収納してみましょう。入れてみると思っていたようにはいかず、ものが取り出しにくい場合もあります。そういう時には、収納ケースなどに取っ手を付けたり、置く位置や順番を変えたり、取り出しやすい工夫をしてみましょう。

最後は「モノ別」に収納のヒントを紹介します。

これでラクラク!モノ別のしまい方

最後に収納する「モノ別」にしまい方のアイデアを紹介します。

布団は整理ラックを活用

かさばる布団は押入れの中にただ積み上げるのではなく、押入れ用の整理ラックなどを使うのがおすすめです。スペースを有効に使えますし、枕など小物も収納しやすくなります。また、ラックの上に布団を置くことで下に空間もできるので湿気の心配も減らせますよ。押入れの下段に布団を置きたい時には、すのこを下に敷いて通気性を確保しましょう。

冬しか使わない布団や毛布などは圧縮袋に入れておけば、奥行きがないスペースにも立てて収納することができます。

洋服はハンガーラックで押入れにも収納可能

ふすまタイプの押入れに洋服を収納したい時には、上段に押入れ用のハンガーラックを置けばクローゼットと同じように使えます。前後2段になっていたり、奥や上部に帽子やバッグなど小物を置けたりするラックもあります。

季節の家電は箱から出せば省スペース

扇風機やヒーターなどの季節の家電用品は重いので押入れの下段に置くと出し入れに便利です。購入する時に商品が入っていた箱は、商品よりも大きいことが多いのでかさばります。壊れやすいもの以外は箱から出してしまいましょう。

家電以外の季節のもの、たとえばクリスマスやひな祭りなど行事関係のものは天袋に収納します。いくつかに分けて紙袋などに入れておけばサッと取り出せるので便利です。

小物は定位置を決めて必ずそこにしまいましょう

おもちゃや雑貨などの小物、電球などの消耗品は定位置を決めて中身が分かる透明なボックスに入れておくと便利です。おもちゃは、使う時にはボックスごと出して、終わったら元の場所に戻すようにルールを決めておくことが大切です。

ザ・ライオンズの押入れ収納の工夫

ザ・ライオンズには、家で過ごす時間を快適に、住空間を豊かにするために、ライフスタイルや世代の異なるさまざまな方と意見を交わし商品開発を行う「ライオンズ リビングラボ」というプロジェクトがあります。

その中で押入れ収納の使いやすさや快適性を追求したのが、しまうものに合わせてアレンジできる物入れ「アレンジシェルフ」と、湿気をより低減できるように工夫した「エアリー押入」です。詳しい説明は下記のページをご覧ください。

押入れ収納の基本、いかがでしたか?収納家具などを上手に使ってぜひスペースを有効活用してみてください。押入れをうまく使えるようになると、家の中が片付いて、部屋の掃除も楽になるかもしれませんね。

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