住宅を購入する際の自己資金の内訳は、「諸経費」と「頭金」です。
この「自己資金」の貯め方にはどんな方法があるでしょうか。

住宅購入資金のように、用途や時期が明確に決まっている資金は、積立定期(銀行等)や積立定額貯金(ゆうちょ銀行)など、元本割れのない安全な金融商品を選択し、少しずつでもコツコツと積み立てていくことが大切です。
勤務先に給与天引きで貯蓄ができる財形貯蓄の仕組みがある場合には、「住宅財形貯蓄」を活用する方法もあります。 住宅財形貯蓄は、貯めたお金を住宅取得のために使う場合、一定の金額までは利息に税金がかからない優遇があります。

積み立て方法は、「給与天引き」が効果的です。
収入から生活費などを使ったあとに残ったお金を貯蓄するよりも、まず、収入から貯蓄するお金を差し引いて、残ったお金の範囲で生活費をまかなうほうが計画的に早く貯蓄することができます。

自己資金を上手に蓄えるには、住宅の購入時期と貯蓄目標額、毎月の積立額を決め、なるべく早く始めることが重要です。

自己資金を積立てるポイント

  • 安全確実で元本が保証される金融商品を選ぶ。
  • 「収入-貯蓄額=生活費」と考え、貯蓄を優先する。
  • 目標を具体的に立て、なるべく早く積立てを開始する。

例えば5年後に500万円貯めたいなら、月5万円、ボーナス時20万円で年100万円貯めるというように計画的にお金を貯めていきましょう。

押えておきたい「金利動向」など

「これからコツコツと貯蓄をして自己資金を蓄えるか、それとも、頭金は少なくてもいいから今住宅を購入するか」の判断をするときには、次の2つのことに注意を払う必要があります。

ひとつは「マンション価格の動向」です。
自己資金を蓄えているあいだにマンションの価格が上がってしまうと、住宅ローンの借り入れ額が思ったより増えて、毎月の返済負担が重くなります。

もうひとつは、「住宅ローン金利の動向」です。
仮に、今から2年間で頭金を200万円貯めて住宅を購入するときに、住宅ローン金利が今よりも0.5%上がっていた場合と1%上がっていた場合で、総支払額はどうなるでしょうか。
頭金0円で購入する場合と、2年後に頭金を200万円にして購入する場合の総支払額を比較してみましょう。

物件価格 4,000万円の場合で試算(35年元利均等返済・固定金利)
金利 頭金の金額
(A)
借入額 毎月返済額 返済総額
(B)
総支払額
(A+B)
2.0% 0円 4,000万円 132,505円 約5,565万円 約5,565万円
2.5% 200万円 3,800万円 135,848円 約5,706万円 約5,906万円
3.0% 200万円 3,800万円 146,243円 約6,142万円 約6,342万円

※表示の金利は試算用に想定したもので、実際の金利ではありません。

ポイント整理

  • 住宅ローン金利が上昇してから購入すると、頭金を増やして借入額を減らしたにも関わらず、総支払額が増えてしまうことがある。
  • 頭金を貯める期間にも、賃貸住宅での家賃負担が別途かかってしまう。
  • 住宅ローンの契約が遅くなるため、完済年齢もその分遅くなってしまう。

今から頭金を貯める場合、実際の購入は数年先となります。
数年後の金利が上昇していれば、むしろ負担増となるケースもでてきます。
「マンション購入講座」内でも金利動向などに触れたコンテンツ(「今後の金利動向から金利タイプを検討する」)がありますので、それらも参考に購入時期をご検討ください。