2017年度にグッドデザイン賞を受賞した、ライオンズマンションの新しい防災対策「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」。これは、東日本大震災以降重要視されているマンションなど集合住宅の防災対策に対し、「災害発生後の生活持続」と「多様化する災害への対応」という概念を組み込んだ「新しい防災システム」です。

自然災害による私たちへの影響は、建物の損傷だけでなく、長期にわたって電気や水等のライフラインが使えなくなり、自宅での生活を送ることが困難になってしまう、という点にもあります。そのため、近年は「従来の防災対策」に加えて、災害時のライフラインの継続的な供給や、厳しい浸水対策基準を整備することが重要になってきています。

そこで、ライオンズマンションでは「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」というシステムを開発し、災害時でも自宅での生活を持続できるよう、集合住宅の防災対策の完成形を目指しました。

今回は、この「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」の魅力について、実際にお客さまにご紹介している、営業の浜田有紀さんの声と一緒にご紹介します。

新しい防災対策「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」

新しい防災対策「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」 新しい防災対策「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」

ライオンズマンションは、東日本大震災や阪神淡路大震災、新潟県中越地震など、数々の災害に直面してきました。しかし、ライオンズマンションが今までに倒壊、崩壊、圧壊など、躯体(床や壁、梁や基礎など、建物の構造を支える骨組み)を損壊したというケースは一度もありません。

このように、ライオンズマンションは頑丈であるという安心感を確保しながら、居住者にさらなる安心感を提供しようというのが「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」です。

営業として新築マンションの販売を担当する浜田有紀さん(本店 営業一部 主任)は、モデルルームに訪れるお客さまに、「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」の良さを伝えています。

そんな浜田さんに「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」の魅力を語ってもらいました。

お客さまの声を活かした商品開発

「災害発生後の生活持続」と「多様化する災害への対応」という概念を組み込んだライオンズの新防災システム「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」

「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」は、災害時でも自宅で安心して生活を送ることが可能なシステムです。
「マンション内に太陽光発電と蓄電池を装備しており、太陽光で貯めた電力は、停電時に共有部分の照明やエレベーター、給水ポンプ等に供給することができます」と浜田さん。たとえ停電になったとしても、このシステムがあれば電気などのライフラインが確保でき、居住者は自宅での生活を続けるという選択も取りやすくなるでしょう。※停電時において、太陽光パネルで充分な発電がされる状態を想定したものです。送電時には制限があります。

「ライオンズマンションは長きに渡って全国で展開していることもあり、今まで数々の自然災害に直面してきました。その都度、お客さまに『災害時に困ったこと』についてのアンケートを取らせて頂いています」と浜田さんは続けます。「そのアンケートの回答で最も多かったのが『電気が使えなくなったこと』というご意見でした」(浜田さん)。電気が使えなくなると照明やエレベーターはもちろん、給水ポンプも動かなくなってしまうので水も使えません。

「でも、もう一つの大きな困りごととして、『情報収集ができない』という声も多くありました」(浜田さん)。電気が使えないと、テレビやラジオも使えず、携帯電話の充電もできなくなるので、今自分達がどのような状況にいるのか、いつ電気が復旧するのか、今後、どのような行動をすればいいのかなど、情報を得られません。停電時は、タイムリーな情報収集が困難になる、という声が非常に多くあったそうです。

「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」 設備・仕様

停電・災害の非常時も共用部への電力供給可能※1

太陽光発電と蓄電池を組み合わせ共用部照明の電気料金削減※2

※1停電時において、太陽光パネルで充分な発電がされる状態を想定したものです。送電時には制限があります。
※2太陽光で発電した電力をマンションの共用部照明に使用することにより、電力会社からの電力購入を減らし、共用部照明の電気料金の削減が見込めます。
※天候により送電条件は変わります。

「そのため、災害時でも電気が使えれば、居住者の安心につながる、と考えて開発されました」(浜田さん)。この「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」では停電がおきても、約一週間、共有部の電気が使えるようになっているとのこと。

ライオンズマンションでは常にお客さまの声を活かした商品開発を行い、お客さまの便利を向上させようとしています。その一環として「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」が生まれたそうです。

ライオンズマンション独自の浸水対策基準

「ライオンズ浸水対策基準」の概念図

また、当グループでは「ライオンズ浸水対策基準」を設けています。これは、浸水リスクの判断基準を明確化し、そのリスクの対策建築手法をまとめたものです。

「マンションを建てる土地を選ぶ際は、その土地がどんな土地かを調査します。この時に、厳しい基準で定められたライオンズ浸水対策基準に基づいて調査しますが、もし、浸水リスクに対して対応策を設けられない場合は、その土地にはマンションは建てていません」(浜田さん)。「だから、ライオンズマンションのある場所は安心できる土地、とも言えますね」と浜田さんがオススメしてくれました。

さらに、ライオンズマンションでも一般のマンションと同様に、防災備蓄倉庫を用意しており、簡易トイレやブルーシートなど、災害時に役立つ備品を常備しているとのこと。近年、増えてきた災害に対して万全の対応を目指しているのが心強いですね。

管理コストも年間約25万円カットできる

浜田さんは「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」には別のメリットもあると言います。「貯めた電力は、平常時にはエレベーターや共有部分の照明に活用しています。そのため、共有の電気代を年間で約25万円削減することができます」(浜田さん)。

管理費を年間約25万円もコストカット※物件により異なります。

画像:グッドデザイン賞 SONA-L SYSTEMページ

「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」は災害時でも安心できる、というところが最大のポイントですが、管理コストを抑えることができるというのも嬉しいポイント。「というのは、近年修繕積立金が高騰し、管理費コストが思った以上にかかってしまいます。そのため、管理費を年間約25万円もコストカットできるという面もお客さまからもとても好評です」(浜田さん)。

お客さまの不安をとても感じる

近年、お客さまからの災害に対する不安の声が多くなったと浜田さんは言います。
「どこに住むのが安全かは誰にもわかりません。また、住む場所は簡単には変えられないものです。その土地で何かあったらどうしようという不安をお持ちのお客さまが多くなりました」(浜田さん)。

実際に実家や友人宅が被災された経験がある、というお客さまは多く、一戸建てで床上浸水してしまった写真を見せてもらったこともあるそうです。「そのようなお客さまは“マンションに住む”ということに安心を求めていらっしゃいます。マンションに住むという安心感に加え、ライオンズマンションは『SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)』でプラスアルファの安心を感じ、気に入っていただいています」(浜田さん)。

ほとんどのお客さまはモデルルームに来るまで「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」をご存じありません。しかし、モデルルームの見学後は多くの方から「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」にとても魅力を感じたという声をいただいているそう。

「多くの方が、災害に対して不安を持っていらっしゃるということを改めて感じます。停電してもエレベーターは動くというマンションはありますが、共有部分の電気もまかなえて、給水ポンプも動くので水道も使える『SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)』は私自身、とても安心だなと思います」と浜田さんも太鼓判を押します。

お客さまに安心安全を届けたい

浜田さんの営業という仕事は、大京のさまざまな部署や協力会社が作り上げた物件を最終的な窓口としてお客さまにご案内すること。

「そのためたくさんの部署や協力会社の方々の想いを背負い、その想いをお客さまにお伝えし、お客さまのニーズにマッチさせることが役割。お客さまのために何をご提供できるかを常に考えています」(浜田さん)。お客さまのお話しを聞くことを大切にして、お客さまが何を求めているのかを理解することが重要だと思っているとのこと。

「それに新築のマンションをご購入頂く場合、お客さまと長いお付き合いになります。ご契約いただいてからお引き渡しまで長い時で数年かかる場合もあります」(浜田さん)。そのため、ご契約時にはお二人だったご家族にお子さまが生まれていたり、抱っこされていたお子さまが歩くようになったりするのを見ることもあるとのこと。

マンション販売は「お客さまの人生の節目」に立ち会える仕事。「お客さまから『やっと引っ越せます』と嬉しそうに言っていただくときが一番嬉しく思います」と浜田さんは目を輝かせます。

「お客さまに安心・安全・信頼をご提供することが、ライオンズマンションにとって最大の責任です。でも、お客さまにしてみれば安心・安全・信頼は当たり前のもの。そのため、さらにプラスの安心・安全をお届けする必要があります」と浜田さん。災害時に入居者の暮らしを守る「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」の説明をする浜田さんは笑顔にあふれていました。

ライオンズマンションでは、今回ご紹介した「SONA-L SYSTEM(ソナエルシステム)」のように、お客様の生活のニーズに寄り添った商品やサービスを開発し、みなさまの「よりよい暮らしづくり」のお役に立てる努力を続けていきます。