マンションのリビング・ダイニングの配置には、「縦長リビング」と「横長リビング」と呼ばれる2種類の配置があることをご存知でしょうか。それぞれに異なる特徴があるため、家具選びやレイアウトの際に気をつけるべきことが違います。横長リビングは、大きな窓があり明るく開放的ですが、壁面が少ないため家具の配置にはちょっとした工夫も必要です。
今回は横長リビングに合ったレイアウトパターンや家具の配置のコツを、実例とともにご紹介します。横長リビングのマンションに住むことを検討している方だけでなく、すでにお住まいの方もぜひ参考にしてください。

1.横長リビングレイアウトの基本知識

まずは横長リビングの特徴をご紹介します。

横長リビングとはどんなリビング?

横長リビングとは、リビングとダイニングが横並びになっている配置のことです。

横長リビングの特徴

横長リビングはリビングとダイニングがどちらも大きな窓に面している場合が多く、明るく開放感があることが最大の特徴です。そのほかには下記のような特徴があります。

  • キッチンと窓との距離が近いため、キッチンが明るい
  • リビングに使うエリアと、ダイニングに使うエリアの区分がしやすい
  • 壁が少ないため家具の配置に少し工夫が必要

2.横長リビングのレイアウトのコツ

前述のような特徴を持つ横長リビングには、どのような家具のレイアウトが良いのでしょうか。ここでは、レイアウトのコツをご紹介します。

動きやすい“動線”作り

部屋のレイアウトをするときには、まず動線を考えることが大切です。「動線」とは人が家の中で動き回る経路のこと。家族が通る経路を考えて家具の配置をすれば、リビング・ダイニングが使いやすくなります。例えば、キッチンからダイニングへ料理を運ぶ経路、リビングにテレビを見に来る子供たちが通る経路、洗濯物を干すのにベランダへ出るための経路を考えてみましょう。
家族がよく通る経路には、十分な広さを設けましょう。一般的に、人が1人通るのに必要な幅は60cm、2人がすれ違うためには90~120cmの幅が必要だといわれています。家族が集まるリビング・ダイニングだからこそ、動きやすい動線を考慮したレイアウトが重要です。

テレビの置き方にもひと工夫

窓が大きく壁面の少ない横長リビングでは、テレビの置き方にちょっとした工夫が必要です。特に、窓から差し込む日の光の反射を考慮してテレビを配置しましょう。
以下のコツも参考にしてみてください。

  • テレビとダイニングスペースの間に家具を置かなければ、ダイニングテーブルからもテレビが見やすくなり、リビング・ダイニングにいる人みんなでテレビを楽しむことができます。
  • L字型のコーナー用テレビボードが活用できる場合は、テレビを斜めに置いてみましょう。ダイニングからだけでなくキッチンからもテレビが見やすくなり、料理中も一緒にテレビを楽しむことができます。
  • テレビを壁掛けアーム式にすれば、空間を有効に使えます。更に日の光が気になる時間帯にはテレビの角度を変えて反射を防ぐこともできます。

壁掛け式にする場合は特に、あらかじめ配線や壁構造について確認が必要ですね。

横長リビング家具のレイアウト

リビング・ダイニングのメイン家具として考えられるのは、ソファ、リビングテーブル、ダイニングテーブルセットです。ここでは、メインの家具の種類や選び方、配置についてご紹介していきます。

ソファの種類

ソファは、その形を大きく分けるとI字型とL字型の2種類があります。L字型ソファは、顔を見ながら会話ができるというメリットがあります。角部屋など2面に窓があるリビングではコーナーを利用した配置にも有効です。I字型ソファはL字型に比べて場所を取らないのが特徴です。

横長リビングのソファの置き方

横長リビングのソファの置き方は以下の4つのパターンがあります。

  • 壁際に置く
    ソファをダイニングに向けて壁際に配置すれば、ソファの前には広い空間が生まれます。ダイニングとコミュニケーションのとりやすいスペース作りができます。
  • 仕切りとして置く
    リビングとダイニングの真ん中に仕切りとしてソファを置く配置です。ダイニングを背にしてソファを配置することで、リビング・ダイニングのエリア分けをはっきりとすることができます。
  • 窓に向けて置く
    大きな窓に向けて配置すれば、ダイニングが外の景色を楽しむスペースになるでしょう。
  • 窓を背にして置く
    窓側にソファを設置する場合でも、低いタイプのソファを選べば空間を広く見せることができます。
ソファとリビングテーブルを置くのに必要なスペース

リビングテーブルを置く場合は、ソファとの距離を考える必要があります。ソファとテーブルの距離は、45~50cm必要といわれています。低いタイプのソファでゆったり足を伸ばすことを考えると50cm以上のスペースが必要になります。

ダイニングテーブルの種類

ダイニングテーブルには、長方形、正方形、丸型などの形状の違い、伸長式やバタフライ式と呼ばれる長さ調整のできるものまで様々な種類があります。ダイニングエリアの広さやスタイル、また、その目的と配置に応じたダイニングテーブルを選びましょう。

横長リビングのダイニングテーブルの置き方
  • キッチンとテーブルをT字型に配置
    料理しながらの会話やカウンター越しの料理の手渡しがしやすく、ダイニングとキッチンのコミュニケーションがとりやすいスタイルです。また、テーブルを壁際に寄せて配置すれば、ダイニングとリビングの間にさらに広いスペースができ、横長リビングがさらに開放的に感じられるでしょう。
  • キッチンとテーブルを平行に配置
    ダイニングテーブルに座りながらリビングを眺めることができるので、リビング・ダイニング全体でコミュニケーションがとりやすいスタイルです。

横長リビングの収納レイアウト

横長リビングは、壁面が少なく家具の配置が難しいことがあります。そのような場合は、両サイドの壁を、天井まで続く壁面収納にすると収納不足が解消されるかもしれません。また、部屋の仕切りとして収納家具を置くアイディアもあります。

リビング側の壁面収納

テレビボードも兼ねた天井までの壁面収納を設置すれば、収納に役立つだけでなく、リビングの飾り棚にもなり、インテリアに彩を加えることができます。

ダイニング側の壁面収納

ガラス扉のついた壁面収納を設置すれば、収納場所を増やせるだけでなく、お気に入りの食器を飾ることもできます。

リビングとダイニングの仕切りに収納家具を配置

仕切りとしてオープンシェルフを置けば、向こう側を見通すことができるので、圧迫感なく収納スペースを確保できます。

3.横長リビング・モデルルームのレイアウト例

実際の横長リビングのモデルルームを見ながら、そのレイアウト例をご紹介していきます。

キッチンとダイニングテーブルをT字型に配置(ライオンズ定禅寺グランフォート

キッチンカウンター越しに料理のやり取りなどができ、ダイニングとキッチンのコミュニケーションがとりやすいレイアウトです。

キッチンとダイニングテーブルを平行に配置(ライオンズ吹上公園:分譲済)

ダイニングからリビングエリアを見渡せる、リビング・ダイニング全体のコミュニケーションがとりやすいレイアウトです。

ダイニングテーブルを背にしてリビングのソファを配置(ライオンズ吹上公園:分譲済)

ソファがリビング・ダイニングの仕切りとなり、2つのエリアをしっかりと分けられるレイアウトです。

ダイニングテーブルに向かってリビングのソファを配置(ライオンズ定禅寺グランフォート

リビングとダイニングに仕切りのない開放感あるスペース作りができるレイアウトです。

リビングのソファをL字型に配置(ライオンズ広島加古町

角部屋にある広さのあるリビングエリアには、壁側と窓側に沿ったL字型で2台のソファを配置すれば、開放的な空間が保たれます。窓際に置くソファは、高さの低いものを選ぶと空間を広く見せることができます。

4.横長リビング・モデルルームのレイアウトテクニック

リビングとダイニングをラグで仕切る(ライオンズ四日市富田マークスフォート:分譲済)

ソファをダイニングに向けて置くと、広いスペースができる一方、リビングエリアとダイニングエリアの区切りがなくなります。しかし、リビングエリアにラグを敷くことで、エリア分けができます。

リビングとダイニングを収納で仕切る(ライオンズ嵯峨天龍寺若宮 東の邸・西の邸

リビング・ダイニングの間、ソファの背面などに収納家具を設置して、エリア分けをしているレイアウトです。

今回は、横長リビングのレイアウトをご紹介しました。今回ご紹介したコツと事例を参考に、横長リビングの特徴を生かした明るいリビング・ダイニングを作ってみてくださいね。