お部屋の雰囲気を変えようとしてインテリアをあれこれ選んでいる時は、ワクワクと楽しい気分になりますね。しかし、カーテンを選ぼうとしたときに、色の種類がたくさんあり、どれを選べばいいのか分からなくなってしまったことはありませんか?
実は、色の組み合わせにはいくつかの法則があります。そのことを知っていれば、カーテンの色選びはずいぶん楽になります。
今回は、カラーコーディネートの基礎知識や部屋別カーテン選びのポイントなどをご紹介します。ぜひ参考にして、部屋にあったカーテンを選んでみてください。

タイトル写真:ライオンズ札幌中央レガシア 分譲済み

カーテンの色選びの役に立つカラーコーディネートの基本

カーテンの色を選ぶときに、色の特性を知っていると役に立ちます。ここでは、カラーコーディネートの知識を簡単にご紹介します。

色相

色相とは、赤、黄、青、緑などのような色味の違いのことをいいます。

彩度

彩度とは、色のあざやかさのことです。彩度が高いほどあざやかではっきりとした色に、低いほど落ち着いた色になります。「白・黒・グレー」は無彩色と呼ばれ、彩度がない色のことをいいます。

明度

明度とは、色の明るさのことです。明度が高いと白っぽい色になり、低いと黒っぽい色になります。

色相環

似ている色を隣り合わせにしながら、円状に置いた輪のことを色相環といいます。色相環を使うと色の関係を知ることができて、色を選ぶときにとても役に立ちます。

色相環は12色で表す場合と24色で表す場合があります。色相環の1~2つ隣の似た色のことを「類似色」といいます。また、色相環で反対側にある色を「補色」といいます。

類似色

類似色とは色相環で隣り合う色(24色の色相環の場合は2つ隣までの色)のことです。例えば、黄色の類似色は黄みの橙色、黄緑色です。類似色の組み合わせは、色の性格が似ているため違和感のない安心できる雰囲気になります。

補色

補色とは、反対色とも言われ、色相環で向かい合った位置に配置される色の組み合わせです。例えば、赤色と青緑色、青色と黄みの橙色のような組み合わせです。補色は反対の性格を持つ色ですが、お互いを目立たせる効果を持ちます。

部屋の色の構成

お部屋のカラーコーディネートでは、部屋全体に対する色の配分によって、ベースカラー(70%)、メインカラー(25%)、アクセントカラー(5%)の3種類に分けて考えます。
ベースカラーは床や壁紙、天井など部屋の大部分を占め、コーディネートの土台となる色のことです。アイボリーやベージュなどの落ち着いた色を使うのが一般的です。
メインカラーはソファや家具、カーテンなど部屋の雰囲気を決める色です。アクセントカラーはクッションや小物などに使われる色で、メインカラーと補色の関係にある色を使うと、部屋の雰囲気に変化をつけることができます。

部屋別カーテンの色の選び方

部屋にはそれぞれ使い方があるので、部屋ごとに適したカーテンの色があります。ここでは、部屋別のカーテンの色の選び方ついてご紹介します。

リビングのカーテンの色

リビングは家族が集まる場所なので、みんなが落ち着ける色使いを意識しましょう。
アースカラーと呼ばれるベージュ系、ブラウン系、グリーン系などは、リビングのカーテンにオススメの色です。ベージュやブラウンには親しみや安心感を与える効果、グリーンにはリラックス効果があるといわれています。

寝室のカーテンの色

寝室は休む場所なので、落ち着いた空間にしたいですよね。そのため、寝室のカーテンの色は、アースカラーか、青色など寒色系の色をオススメします。青色にはアースカラーと同様に心を落ち着かせる効果があります。

子供部屋のカーテンの色

子供部屋はお子様の年齢によって部屋の使い方が変わります。お子様が小さい頃は、部屋で遊ぶことが多いでしょう。そのため、彩度が高く鮮やかで楽しい雰囲気の色がよいでしょう。お子様が自分の部屋で寝たり、勉強したりする頃になったら落ち着いた色に変えてみるといいですね。このように子供部屋では、年齢によってカーテンの色を変えるのがオススメです。

書斎のカーテンの色

書斎は読書や仕事に集中したい場所ですね。そのため、カーテンの色は心を落ち着かせる効果があるものを選ぶとよいでしょう。ブルー系やグリーン系がオススメです。
また、濃い目の色にすることで、部屋全体に重厚な雰囲気がでます。橙色や赤色は賑やかさやエネルギーを感じる色なので、書斎のカーテンの色としてはあまり合わないかもしれません。

カーテンの色の視覚効果を活用する

カーテンは、色の視覚効果を利用して部屋を広く見せたり、天井を高く見せたりすることができます。

部屋を広く見せる

カーテンの色を部屋の壁紙に近い色にすることで、窓と壁が同化して部屋が広くなったように感じます。一方で、壁紙より濃い色のカーテンを使うと、カーテンの存在感がより強調され、圧迫感があり部屋が狭く感じることがあります。
青などの寒色系の色や明度の低い暗い色は、後退色と呼ばれ、より遠くに感じさせる色です。カーテンの色に後退色を使うことで、部屋がより広く見える効果も期待できます。

天井を高く見せる

写真:ライオンズ札幌中央レガシア 分譲済

天井を高く見せるには、薄いレースのカーテンをオススメします。部屋全体が明るく軽やかになり、天井の圧迫感が軽減されます。
カーテンレールを天井付近に設置することで、縦のラインが長くなり、高さを強調することができます。

カーテンの採寸

おしゃれな部屋をコーディネートするとき、カーテンの色や柄はもちろん重要ですが、サイズもとても大事です。しっかりと計測して部屋に合ったサイズのカーテンを選びましょう。

カーテンの幅

カーテンの幅は、カーテンレールの長さに対して、3~5%長いとちょうど良い長さです。例えば、カーテンレールの長さが200cmなら、カーテン幅が206cm~210cm(200cm×1.03~1.05)のものを選びましょう。

カーテンの高さ

カーテンの高さを図るときは、カーテンフック(カーテンとカーテンレールをつなぐ吊具)からカーテンの端までの長さを測ります。
また、どんな窓かにより、適したカーテンの高さは異なります。たとえば腰窓の場合、窓枠の一番下までの長さプラス15cm~20cmくらいがオススメです。掃き出し窓の場合は、床までの長さマイナス1cm~2cmが見栄えの良い長さといわれています。購入した後で長過ぎた、短かったと後悔しないようそれぞれのお部屋のカーテンサイズをしっかりと採寸しましょう。

今回は、カーテンの色の選び方について、カラーコーディネートの基本や部屋別に適した色をご紹介しました。
カーテンの色は、部屋の雰囲気を決める大切なポイントです。できれば上手に選びたいですね。今回ご紹介した色の特性に着目して、楽しみながら部屋にピッタリあった色のカーテンを探してみてください。