今回は、マンションライフでのリビングのレイアウトについて様々な役立つ情報をお届けしたいと思います。リビングの中心は少し前までは、ソファでした。今ではまずテレビの置き場所を決めて、その後でソファやテーブルなどの位置を決めるのが一般的なようです。では、どのようなレイアウトが効果的なのでしょうか?次の5つのポイントからレイアウトを考えてみましょう。

  • リビングレイアウトの基本を知る
  • シチュエーションで変わるレイアウト
  • リビングレイアウトの進め方と注意点
  • リビングの家具選びのチェックポイント
  • ライオンズマンションのモデルルームのリビングレイアウト例

まず知っておきたいリビングレイアウトの基本

3つの基本パターンを抑えましょう

一般的といわれるリビングレイアウトのパターンは次の3通りです。

L型レイアウト

2つのソファをL字に置くレイアウト。ソファの接点をリビングのコーナー部分に合わせることでスペースを有効利用できます。正面から向き合って座るということがないレイアウトなので、来客時などにはかえってリラックスしてお話できます。

対面型レイアウト

テーブルをはさんで向き合うこの形は、オフィスなどでよく見かけます。今ではテレビを中心としてリビングの配置を決めることが多いので、一般家庭では見ることが少なくなったレイアウトです。来客の多いお宅には向いていますが、リビングでリラックスしたいのなら別のタイプのレイアウトがおすすめです。

コの字型レイアウト

中央のテーブルを3方向のソファで囲むレイアウト。大人数の家族ならばこのタイプがおすすめです。来客時は、横に座ったり正面に座ったりお客様によって座る場所を選ぶことができます。

テレビの置き場所を考えましょう

テレビをどこに置くか、置き場所によってリビングの雰囲気も大きく変わります。ライフスタイルに合わせて、好みのレイアウトを選んでみてください。

テレビと窓が直角になるように置くレイアウト

一番オーソドックスなレイアウトです。多くの場合、ソファはテレビの正面に置かれます。テレビの大きさによって見やすい位置も変わってくるので、テレビとの距離やソファの高さも十分に検討しましょう。窓から入ってくる光が反射してテレビが見えにくくなることがありますが、テレビと窓を直角に置くことで光の影響を受けにくいレイアウトです。

テレビを窓の反対側に置くレイアウト

ソファの背中側に窓があるこのレイアウトは映画やゲームに集中して楽しめるという利点があります。ただし、窓の向き、太陽の向きによって逆光になり、テレビの画面が見にくくなる場合があるので、カーテンなどで部屋に入ってくる光を上手に調節しましょう。

テレビを窓側に置くレイアウト

テレビの向こうに景色が広がるレイアウトは、窓の外に緑が多い部屋などにはピッタリ。窓の外が明るいと、テレビの画面が暗くて見えにくくなる場合があるので、昼間はテレビを見ないご家庭などにおすすめです。

部屋の角にテレビを置くレイアウト

無駄なスペースになりがちなリビングのコーナーにテレビを置くレイアウトです。ソファをどこに置いても比較的テレビが見やすいという利点があります。家具をバランスよく配置するのが少し難しいですが、部屋に広がりをもたせるレイアウトとしてオススメです。

シチュエーション別リビングレイアウト

リビングのオススメのレイアウトはその目的やライフステージによっても変わってきます。「くつろげる」リビングを基本に、食事・仕事・勉強・趣味などのシチュエーション別にレイアウトのポイントをまとめてみました。ご家族の現状を考えて、最適なプランを考えるようにしましょう。

目的別レイアウト

食事をする場合は

食べるスペースも兼ねる場合は、家具選びが大切です。ダイニングとしても使えるやや高めのテーブルとソファをリビングの中心に置いて対応しましょう。

仕事・勉強もやりたい場合は

コンパクトなデスクを利用してパソコンスペースを作りましょう。デスクは壁際や窓際にすっきりとレイアウトします。

趣味の場所を作りたい場合は

リビングに趣味の場所を作るならば家具などを間仕切りにして、落ち着ける空間をつくりたいですね。何をするかによってイスやソファ、テーブルなどピッタリなものを選びましょう。

ライフステージ別レイアウト

子供が小さな頃は

リビングの一角にキッズスペースを設けることが多くなります。その場合はあまりごちゃごちゃしないようにレイアウトするのがポイントです。

おもちゃなどを収める木製の収納ボックスを使うと全体的にスッキリした印象になります。「ここが子供のスペース」と分かりやすくするためにラグマットなどを敷くと効果的です。

子供が親離れをしたら

夫婦2人での時間が増え、リビングで過ごすことが多くなってきます。といっても、2人がいつも同じ場所にいるのではなく、ある程度距離もおけるようなレイアウトが理想です。ソファを数個用意して別々の場所に置いてみたり、趣味のスペースにこだわってみたりするのもいいでしょう。

キッチンタイプ別レイアウト

対面カウンターキッチンの場合

キッチンとリビング・ダイニングとのつながりがいいカウンターキッチン。キッチンカウンターにT字にダイニングテーブルを置いて、リビング側のソファとテーブルも並列に配置するとLDK全体に一体感が生まれます。

壁付けI型キッチンの場合

キッチンと平行になるようにカウンタータイプの家具を置くと、キッチンが丸見えになることがなくなるのでおすすめです。カウンターとT字になるようにダイニングテーブルを置けば空間もコンパクトにまとまります。

リビングの形別レイアウト

正方形の場合

家具の配置が難しいのが正方形リビングです。壁際にテレビを置くとソファとの距離があいてしまい、ソファをテレビに近づけるとムダなスペースができてしまいます。壁際にL字型ソファや収納を置くことでムダなスペースを少なくすることができます。

長方形の場合

視覚的に広く感じる長方形のリビング。家具の配置もしやすいのですが、ダイニングはダイニング、リビングはリビングとそれぞれのスペースをギュッとまとめるようにしましょう。家具がいろいろな場所にあるとダラっとした印象を受けるので注意が必要です。

L型の場合

L字の縦の部分にキッチンとダイニング、横の部分にリビングを配置するのが一般的なようです。落ち着いた雰囲気のリビングにしたいならソファをダイニング・キッチンとの間仕切りに使い、オープンなリビングにしたいならソファを奥側に置いてみましょう。

狭いリビングで気を付けること

リビングのスペースが狭い場合は、家具をたくさん置きすぎないことが大切です。ダイニングテーブルをカウンタータイプにしたり、ソファとダイニングテーブルを兼ねたリビングダイニングセットを使ったり省スペースのアイデアを活用しましょう。

さて、次は実際にレイアウトをプランニングする時、どのように進めるか。具体的なノウハウをご紹介します。

これがリビングレイアウトの上手な進め方

リビングのレイアウトで大切なことは、予めしっかりとした計画を立てておくことです。いくらお気に入りの家具が見つかってもすぐに飛びついてしまうのは避けましょう。動線やサイズを考えて選ばないと使いにくいリビングになってしまう恐れがあります。では、リビングのレイアウトを上手にプランニングする方法について順を追って説明していきます。

しっかり「測る」ことから始めましょう

家具をしっかり測る

測るのはW(幅)×D(奥行き)×H(高さ)ですが、必ず最大部分を測るようにしましょう。ソファの背の部分などは後ろに反っていることが多いので注意が必要です。リビングラックなどは、AV機器などが中にキチンと収まるかどうかを確認するために、ラックの内寸も測るようにしましょう。

部屋をしっかり測る

新築のマンションならばモデルルームなどに置いてある「設計図書」を見ればほとんどの場所の寸法は分かります。でも、中古マンションは直接測ったほうが早い場合もあります。では、どこを測ればいいのでしょうか?用意するものはなんでしょうか?

計測する時は間取り図、置きたい家具の寸法をまとめたもの、メジャー、筆記具を用意して、次のやり方で測ってみてください。

  1. 間取り図を見て、リビングでどの場所の寸法が必要か確認します。
  2. 1で確認した必要な箇所の寸法を実際に測ります。
  3. 柱などの出っ張りがある場合は凹凸の部分も測りましょう
  4. 高さのあるリビングボードなどを置く場合は天井高も測ります。
    天井は梁があって一部が低くなっている場合もあるので注意が必要です。
  5. 窓は床から窓枠の下、枠を含んだ窓全体の大きさを測ります。
  6. 照明のスイッチ、コンセント、ドアの開閉部も同時に確認しましょう。
    これらは家具を置くと塞がれてしまう可能性もあるのでチェックが必要です。
  7. 同様にテレビや通信回線のプラグの位置も確認しましょう。
  8. お気に入りの家具を置きたい場所に置けるのかを確認しましょう。
  9. 最後にドア、玄関、エレベーター、廊下なども出来る限り採寸し、
    家具の搬入ができるかどうか確かめるようにしましょう。

次のポイントを考えながらプランニングしましょう

動線を意識したレイアウトにしましょう

動線というのは、あなたや家族がリビングでソファに座る時、立ち上がって何かを取る時などにどのように動くか、その道すじのことです。家具を実際に置いてみた時に、そのレイアウトでスムーズに動けるかどうかはとても大きなポイントになります。

例えばソファの前では家族がすれ違ったりすることも多いと思います。テーブルなどを前に置く場合は、窮屈でないようにある程度余裕を持つようにしましょう。スペースが狭い場合は、家具を置かない、という決断も必要です。

「視線の抜け」を作るようにしましょう

リビングはくつろぎの空間です。ソファにすわってテレビやDVDを楽しんでいてもなんだか落ち着かないと感じたら「視線の抜け」がないからかもしれません。テレビラックの背が高かったり、テレビの後ろに間仕切りがあったりすると奥行きがなく狭く感じてしまうのです。

「視線の抜け」を作るには視線の向こうにスペースがあること。できれば、奥に窓があったり、その外に緑があったりするといいですね。基本的にリビングに置く家具は低めのものを選ぶことをおすすめします。

オープンスペースを大切にしましょう

家具が部屋の広さの3分の1以上を占めると、非常に狭苦しい印象を与えてしまいます。なるべくオープンな空間を作って全体的に余裕のあるレイアウトにしましょう。

床の部分が多く見えると部屋を広く感じるそうです。そのためには家具を壁際にまとめてレイアウトするなどの工夫も必要です。

行動別の必要スペースを知っておきましょう

家具はただ置くことができればいい、というものではありません。リビングではあなたや家族が歩いたり、立ったり、座ったりします。その時にどれぐらいのスペースが必要なのかをぜひ知っておきましょう。

  • 人が通るのに必要なスペース
    人が横向きで通るときに必要なのは45cm、正面を向いて通るときは60cm、2人がすれ違う場合は90~120cmの幅が必要だといわれています。まずはこのサイズを頭に入れてレイアウトを考えましょう。

  • 食事をとるのに必要なスペース
    ダイニングでの食事でイスに腰かけている時は、テーブルの脚から最低でも40cm、腰かけるためにイスを引いた時はテーブルの脚から75cm分のスペースが必要になります。腰かけている人の後ろを通る場合はテーブルから100cmは必要です。

  • ソファでくつろぐのに必要なスペース
    ソファとリビングテーブルとの距離は45~50cmは必要です。ソファが低いタイプなら脚を伸ばして座ることも多いので50cm以上は欲しいところです。

    液晶テレビと目までの距離は、画面の高さの約3倍あれば疲れずに見られるといわれています。また、テレビボードとリビングテーブルとの間は、引き出しや扉の開け閉めなどを考えて50cm以上は開けるようにしましょう。

リビングの家具選びで気を付けたいこと

リビングで使う主な家具といえば、ソファ、リビングテーブル、テレビボード、ダイニングセットなど。実際に、これらの家具を選ぶときに気を付けるとよいことは何でしょう。主なポイントをまとめてみました。

  • リビングでどう過ごすのか、そのためにどんな家具がいいかをまず考えましょう。
  • リビングの広さに対して家具が大きすぎませんか?サイズ感を大切にしましょう。
  • 壁や他の家具との色合いはどうですか?カラーコーディネートも大切にしましょう。
  • 座り心地や高さ、質感などは必ずお店でチェックするようにしましょう。
  • 通路のスペースもしっかり確保できるか確認した上で家具を選びましょう。
  • AV機器やゲーム、ソフト類などの収納場所も忘れずに確保しましょう。
  • エレベーター、玄関、廊下など家具が無理なく搬入できるかチェックしましょう。
  • コンセントやアダプターの位置も忘れずチェックしておきましょう。

ライオンズマンションのモデルルームのリビングレイアウト例

ダイニングテーブルとリビングのソファを平行に配置したレイアウト。LDK全体に一体感があり、広々とした空間ではリラックスして優雅な時間を過ごせそうですね。

オープンスペースを広くとった開放的なリビングレイアウト。ソファの前に子供用チェアを配置して、子供に本を読み聞かせたり、一緒にお勉強したりできそうです。

 

壁際にL字型ソファを置くことで、正方形型リビングのスペースを有効活用したレイアウト。視線を遮るものがないので、LDKのどこにいても家族団らんの時間を楽しめそうです。

 

洋室リビングの中に和室を調和させたレイアウト。奥の和室で、茶道や華道などの趣味やお稽古事に集中してみるのもいいですね。

写真:ライオンズ嵯峨天龍寺若宮 東の邸・西の邸 モデルルーム(分譲済み)

 

窓と直角にテレビをレイアウトし、テレビの対面にはソファを配置。昼間は窓からの暖かい光を感じながら、リラックスしてテレビを鑑賞できそうですね。

写真:ライオンズ札幌中央レガシア 分譲済

 

壁掛けテレビの前にL型にレイアウトされたソファ。奥には一人がけのソファも置かれています。ゆっくりとお酒を飲みながらスポーツ観戦など楽しめそうですね。

 

窓と反対側に置かれたテレビの前に広いスペースを確保したレイアウト。大きな窓からは光が差し込み、家族が自然と集まってくるような空間ですね。

 

左奥の洋室は間仕切りをせずワークスペースとして利用しています。リビング・ダイニングで家族の存在を感じながら、安心して勉強や仕事ができそうですね。

 

開放的な対面キッチンの前にはダイニングセット、そして、ソファはキッチンに向けてL型にレイアウト。週末はお客様を迎え、ホームパーティで楽しく過ごせそうです。

 

大きな窓に向けてソファをレイアウトしたリビング・ダイニング。ゆったりとソファに腰掛けて、外の景色や読書を楽しめそうです。

 

写真のレイアウト例でもお分かりの通り、どのような家具をどのようにレイアウトするかによって、リビングのイメージは大きく変わります。もちろん、どれだけリラックスできるかもレイアウト次第。ぜひこの記事を参考にベストのレイアウトを探してみてください。

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