住宅ローンを選ぶときに、まず最初に決定したいのは金利タイプです。
そしてそのあとに、複数の金融機関の同じタイプ同士を比較・検討するという手順になります。

「全期間固定タイプ」にするか、「変動タイプ」にするか、あるいは、「固定金利選択タイプ」にするかは、世の中の金利動向や自分や家族のライフプランなどに配慮して検討します。

今後の金利動向から金利タイプを検討する

住宅ローンの金利は今後どうなるのでしょうか?過去から現在までの金利水準の推移を眺めると、今後の動向を見極める参考にすることができます。
住宅ローンの金利タイプを選ぶときには、「現在は金利上昇局面か?」、「下落局面か?」、「現在の水準がこのまま続くか?」を考えてみてください。
将来をどう推測するかによって、選択する金利タイプは変わってきます。現在のことだけでなく、「将来どうなるか?」を考えることは、住宅ローンの返済が30年、35年など、長期におよぶ点からも重要です。

金利推移グラフ: https://www.flat35.com/loan/atoz/06.html
(出典:「住宅金融支援機構ホームページ」)

変動金利タイプは、全期間固定タイプとくらべて、借り入れ時点での金利は常に低く設定されています。その代わり、変動タイプには金利変動リスクがあります。将来金利が上昇して返済額がアップし、家計を圧迫するかもしれません。
金利タイプを選ぶときには、世の中の金利動向の行方を推測して以下のような判断をするのが一般的です。

金利上昇局面 → 全期間固定タイプを選択
金利下降局面 → 変動金利タイプを選択

つまり、金利がこれから上昇しようとする局面で住宅ローンを組むときには、世の中の金利がアップしても住宅ローンの金利は上がって欲しくないため、全期間固定タイプを選びます。そうすれば、将来金利が上昇しても返済額は変わりません。

いっぽう、これから世の中の金利が下落しようとする局面では、世の中の金利の下落とともに、住宅ローンの金利も下落して欲しいので、変動金利タイプを選びます。金利が下落すると、それにあわせて返済額も低くなっていきます。

固定金利選択タイプの金利は、変動タイプと全期間固定タイプの中間に位置づけられます。金利上昇局面に、一定期間金利を固定で据え置いて、その間返済金額が変わらない安心を手に入れたい場合などに選びます。