一般的に、貸しやすい物件は、「駅からの距離」や「商店街やスーパーなどからの距離」などを考えがちですが、それだけでなく、周辺環境に合わせて単身向けが多いか、それともファミリー向けが多いかなど、求められる賃貸物件のタイプが異なります。投資する物件を具体的に選ぶときには、さまざまな観点から評価する必要があります。

投資対象が単身向けのマンションか、あるいは、ファミリー向けのマンションかによって異なる特徴を挙げてみましょう。

単身・ディンクス(夫婦共働きで子供がいない)向けタイプ

単身・ディンクス向けタイプはファミリータイプよりも建築費は割高になるものの、賃料単価が高く、収益性も高くなる傾向があります。
単身・ディンクス向けタイプは、駅から近くて利便性に優れた立地を選ぶことが重要です。

ファミリー向けタイプ

ファミリータイプは、家族が住む可能性が高いため、単身の人とくらべると、賃貸物件を選ぶ基準が違います。
たとえば、駅からの距離の近さ以上に、周辺の住環境の良さや間取りなどがポイントになります。

周辺に大学などがある場合には、一般的には単身向けタイプの需要があると考えられます。しかし、そこでは単身向けタイプの競争が激しいと考えることもできます。単身向けタイプばかりが多くてファミリータイプが少ない場合には、逆にファミリータイプの需要が高まってきているかもしれません。
地域の事情も踏まえて、さまざまな観点から物件選びをする必要があります。