さっぽろ雪まつり、スキーなどウィンタースポーツ、時計台や大通公園などの観光名所、そして、ラーメンなどのグルメ…札幌には様々なイメージがありますね。

人口200万人にせまる大都市の札幌は北海道の道庁所在地で、多くの観光スポットと多彩なイベントが年間通じて催されている観光都市として有名です。そして交通機関や商業施設など都市機能の充実や自然の豊かさなど、暮らす街としても大きな魅力にあふれています。

今回は札幌にスポットを当てて、この街で暮らすためにぜひ知っておきたい基本情報から様々な生活情報まで幅広く紹介していきたいと思います。「札幌」が気になるあなた、ぜひ参考にしてみてください。

• 札幌の基本情報
• 札幌の気候と暮らし
• 住みたい街としての魅力
• おいしい！楽しい！を満喫できる街

最初に、知っておきたい札幌の基本情報をご紹介します。

札幌ってこんな街！

札幌市は政令指定都市で人口第4位の大都市

札幌市の人口は約196万人。全国に20都市ある政令指定都市の中では、横浜市、大阪市、名古屋市に続く4番目の都市です。

人口が多いだけでなく、面積が広いのも札幌の大きな特徴です。なんと東京23区の２倍弱（1,121.26平方km）の広さがあります。

都市の魅力と大自然が見事に調和

広大な石狩平野の南西部に位置する札幌市は、豊平川が作った扇状地の上に発達した街です。西と南には市街地と隣接した緑豊かな山地が広がっており、札幌の街の美しい景観を作り出しています。

大都市としてのビルや住宅の連なりと郊外に広がる大自然が見事に調和しているところが多くの人を惹きつける札幌の魅力なのです。

さて、気候区分では亜寒帯に属する札幌の暮らしは快適なのでしょうか？

雪の街札幌、気候とその暮らし

札幌のように降雪量が多いにも関わらず200万人近くの人が住んでいる都市は、世界的にとても珍しいそうです。雪のイメージが強い札幌での暮らしは快適なのでしょうか。

市内での雪の影響は？

札幌に初雪が降るのは10月の終わり頃。12月には雪が降り積もり、雪解けの時期まで残る「根雪」になります。累計降雪量は年平均で約600cmありますが、雪が降った時には道路の除雪作業や凍結路面対策などが行われるため、その影響は限定的なようです。

札幌で暮らすならマンションがおすすめ

札幌市の１月の平均最低気温は‐７℃。快適に住むには寒さ対策をしっかりしなければならない寒さです。
最近の札幌市内のマンションでは、内・外窓の二重サッシ、エントランス前や駐車場の足元を暖めるロードヒーティングなど、寒さ対策がしっかりされています。
二重サッシなどの設備は戸建にもありますが、大きな違いは雪かきです。戸建てに住むと、日常的に家の周りの雪かきをしなくてはなりません。積雪量が多いこともふまえると、札幌で暮らすにはマンションが便利です。

札幌の冬の寒さは３月には緩み、４月上旬には根雪も溶け始めます。
春から初夏にかけては降水量が少ないため晴天の日が多く、梅雨もありません。
夏の平均最高気温は約26℃で、湿度が低くて爽やか。涼を求めて観光客が多く訪れるのもこの季節です。

冬は高く、夏は安い光熱費。

電気（オール電化）、ガス、灯油など使用する暖房によって金額が変わるので、暖房費がいくらかかると一概にいうのは難しいですが、本州に住む場合と比較すれば、冬の暖房費は多くかかります。ただし、夏の光熱費は、エアコンを使うことがほとんどないので安く済みます。冬場に燃料手当や寒冷地手当を支給してくれる会社もあるようです。

雪の多い街だから楽しめる札幌の冬

冬は「さっぽろ雪まつり」をはじめとするイベントがいっぱい。クリスマスもまさにホワイトクリスマスで大いに盛り上がります。大通公園のイルミネーションは見事ですよ。

もちろんウィンタースポーツも楽しむことができます。市内から車で20～60分以内の場所に日帰りでパウダースノーを満喫できるスキー場がたくさんあります。スキーだけでなく、スノーボードやスノーモービルなど雪国ならではのアクティビティが楽しめますよ。子供たちが安心して遊べるキッズパークもあり、そりすべりやスノーチューブ（ドーナツ型のそり）などが体験できるのもうれしいですね。

さて、ここからは、札幌の住みたい街としての魅力に迫ってみましょう。

「住みたい魅力」に溢れる札幌

雪の多い地方でありながら「住みたい街」として、札幌は常に全国の都市の中で上位にランクインしています。観光地としてだけではないこの街の魅力にさらに迫ってみました。

都市×自然が住みたい街としての大きな魅力

民間企業が行う「住んでみたい街」の調査では、札幌市は上位の常連です。「自然環境の豊かさや新鮮な食材に恵まれていること」などが人気の理由です。

さらにこの街は住んでいる人にも愛されています。市政世論調査ではなんと市民の９割以上が「札幌が好き」と答えています。その理由として上位にあげられているのは「公共交通機関が整備されている」「緑が多く自然が豊か」「四季の変化がはっきりしていて季節感がある」「官庁や学校、企業や商業施設などが集中していて便利」などです。

前にも触れたように、札幌の都市と自然が「住みたい」「住み続けたい」と思わせる魅力なのかもしれません。

市内の主要駅を結ぶ交通機関の充実

札幌の人々がこの街を好きな理由として第一にあげたのが交通機関の充実です。札幌の交通期間の中心となるのが市内を３つのルートで結ぶ市営地下鉄。どの路線も札幌の中心地である大通駅に乗り入れています。天候に左右されないメインの交通手段です。

さらに、中心部を100円で走る「都心内100円バス」などの路線バス、市内の南西部をぐるっとひと回りするモダンなスタイルの路面電車など交通手段が充実しています。

自然に憩う！全国で一番多い都市公園

四季の変化がはっきりしていて季節感がある

札幌に暮らす人が、「札幌が好き」と答える理由として四季折々の変化をはっきりと感じられることもあります。雪の街としての冬の輝き。本州よりも少し遅く訪れる春は桜の開花とともに始まり、美しい新緑と花々が街を彩ります。さわやかな夏はアウトドアライフを楽しむのにぴったり。音楽フェスティバルなどイベントも充実しています。秋には、遠くの山々が札幌を取り囲むように色づきます。市内にある公園の紅葉の美しさは言うまでもありません。そして、食材が豊かにそろう札幌の秋は、グルメにとってもうれしい季節です。

多くの人を惹きつける都市機能の充実

北海道の中心都市である札幌は、政治、経済、産業はもちろんのこと文化や芸術の分野でも北海道の中心になっています。各種行政機関が集まり、北海道大学をはじめとする教育施設、美術館や音楽ホールなどの文化施設、デパートなどの商業施設など、都市機能の充実が「住みたい街」の大きな要素になっています。
中心地には地下街も発達していて、雨や雪が降っているときでも快適に買い物や食事を楽しむことができます。

最後にグルメや休日の楽しみもご紹介しましょう。

おいしい！楽しい！を満喫できる街

札幌には北海道全域から新鮮な食材が集まります。自然との触れ合いを中心に楽しいこともいっぱいある街です。

北海道は収穫量日本一がいっぱい！

農産物では、全国シェアの80％以上を占めるじゃがいもをはじめ、にんじん、玉ねぎ、とうもろこし、大根、小麦、大豆や小豆など北海道には収穫量日本一がたくさんあります。海産物も鮭、鱒（ます）、ホッケ、ホタテ、コンブなどがナンバー・ワン。生乳、バターも日本一です。これらの新鮮な素材が、この街の食を支えているのです。

新鮮な海の幸・山の幸を楽しむ

札幌グルメといえば新鮮さがうれしい寿司やカニ、ウニなどの海の幸。2000件以上の店があるラーメン、シーフードや野菜が決め手のスープカレー。ビールとの相性もいいジンギスカン。そして、北海道ならではの素材を原料に使ったスイーツ類など。食材に恵まれた札幌ならではのうれしいラインナップです。夏の間は大通公園でビアガーデンも開催されるそうです。札幌に住んだら、このような札幌グルメを日ごろから楽しむことができますよ。

自然を満喫できる札幌のアウトドアライフ

ウィンタースポーツはもちろんのこと、その他の季節もアウトドアライフを楽しめるのが札幌の魅力です。春スキーは５月上旬まで。豊平川でのラフティングやカヌー、市内から郊外へのロングライドも楽しいサイクリング、初心者でも楽しめる円山、八剣山などの登山や定山渓でのトレッキング、もちろんキャンプ場も充実しています。

また、天然記念物の原始林が広がる円山公園にはグラウンドや野球場、テニスコートなど多くのスポーツ施設があって市民の憩いの場になっています。

札幌近郊には人気の温泉が

市内から車で１時間弱走れば人気の温泉地に行けるのも札幌のうれしいところ。定山渓温泉には日帰りの入浴施設も20軒ほどあるので、気が向いた時に温泉ドライブを楽しめます。このエリアはアウトドアの楽しみもいっぱいで人気を集めている場所です。札幌市内にも温泉がたくさんあり日々の疲れを癒やしてくれます。

いかがでしたか？住んでいる人の9割以上が「この街が好き」と答える札幌の魅力。

この街の奥深さを知るためには住んでみるのが一番なのかもしれません。爽やかな夏、素晴らしい冬景色、新鮮な食材やグルメの美味しさも日々の暮らしも住んでこそ！あなたも札幌に住んでみませんか？

参照データ

札幌市人口統計　推計人口
札幌市政概要
札幌市景観計画
札幌市　市政世論調査
国土交通省 都道府県別一人当たり都市公園等整備現況
農林水産省　統計情報