グッドデザイン賞受賞

2019年/集合住宅における新しい鍵システム

Link×Life×Lock system(リンクライフロックシステム)

Link×Life×Lock system(リンクライフロックシステム)

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「鍵をかける」からもう一歩先へ 単身・共働き・高齢世帯の1人1人に寄り添う新しい暮らしを提案

ライフスタイルの多様化から発生したニーズに答える新しい鍵のカタチ

コンセプト

新しい概念のもと開発した「集合住宅における鍵システム」です。単身・共働き・高齢者世帯が増えている社会背景から、既存の鍵では対応できない新たなニーズが生まれています。IoT技術を組み合わせた新しい鍵システムと、ソフトサービスを連携させることで、「自分らしい暮らし」や「救える生命」に繋がる鍵システムを提案しました。

Link×Life×Lock system(リンクライフロックシステム)

企画・開発の背景

日本で最も多くの集合住宅を供給し、管理しているグループ各社のお客さま相談窓口には、数多くの鍵に関する問い合わせが寄せられます。その内容は鍵の紛失や置き忘れに関するものから、連絡が取れない家族の安否確認のために鍵を開けたいといった、生命に関わるものまで様々です。単身・共働き・高齢世帯の増加といった社会環境の変化から、いつでも・どこでも鍵を解錠したいという新たなニーズが多く生まれているものの、共用エントランスオートロック・エレベーター・玄関扉・警備システムなど幾重にも重なるセキュリティを持つ集合住宅では、多種多様な機器やサービスをソフト的・物理的に連携させることは技術的に困難でした。
セキュリティを高めることを第一に考えるあまり、これまで導入することが難しかった遠隔解錠機能を持つ新たな鍵システムを開発することで、多様化するライフスタイルに寄り添い、救える生命に繋がることを目指しました。

システム概念図

主な特徴

  • 本システムは子供が鍵を紛失して家に入れない場合や急に親戚が来訪した場合等に、外出先から鍵を解錠することができます。また、連絡が取れない高齢者の安否確認をするため来訪した介護サービス業者等に対しても、離れて住む家族が遠隔解錠することも可能です。
  • 鍵の様々な制御をスマートフォン等のアプリから行い、帰宅通知や防犯異常通知などの通知を受け取ることで、自宅の様子を確認できます。
  • 単身高齢者等に向けたオプションサービスとして見守り・駆けつけサービスを展開しており、センサーが一定時間反応しない場合に警備会社と家族へ連絡が行き、駆けつけた警備員が玄関扉を解錠し安否の確認を行います。
  • 不在時に家事代行サービスを受ける際、今まではいつでも解錠ができる鍵を預けていましたが、本システムではサービス業者の来訪時に遠隔から解錠するか、スマートフォンから解錠時間を制限できるカードキーを鍵の代わりに預けることが可能となり、セキュリティ性が高まります。

システム概念図

システム概念図

受賞理由

遠隔地から映像を伴って住戸玄関のロックを制御できるようにしたIoT系の技術である。住宅設備のイノベーションとしての評価も当然あるのだが、何よりも新しい居住形式の実態に即していて、さらにその使われ方の可能性を開くものとして高い評価を得た。
それは例えば家族像の変化のこと。かつてのように主婦である母親が常に家にいて帰宅する子供や来訪者を迎えるという家庭はすでに一般的ではない。両親ともに職場にいて、子供が一人帰宅する状況は多いだろうし、ハウスキーパーを雇うことも既に一般的だが、共に鍵そのものを預けてしまうことのリスクは高い。かつての主婦のように家で出迎える代わりに、遠隔地ではあっても顔を見て解錠する方が安全である。離れて暮らす親の家の解錠権限を持つこともできるし、不在時の空間のパートタイムレンタルや民泊の管理の可能性もある。物理的距離を超えた現代生活に適応し、これを支える技術なのである。

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