GOOD DESIGN AWARD
グッドデザイン賞受賞
2024年/
住宅用キッチン部門
コンパクトマンション向け可動テーブル一体型キッチン
コンセプト
単身者向け、DINKs向けのような制約の多いコンパクトな間取りでも、多様な生活シーンをかなえることができるキッチン空間を開発しました。フレキシブルに移動できるテーブルが一体となったキッチンをLDKの中心に設け、食事、コミュニケーション、仕事など、さまざまな用途に対応することができます。それだけでなく、充実したキッチンとしての機能性、マンションで不足しがちな収納力、LDKの中心にあっても違和感のない家具のようなデザイン性を備えました。
主な特徴
企画・開発の背景
昨今、首都圏のマンション市場は販売価格が高騰する一方で、専有面積は縮小化傾向にあります。しかしコロナ禍以降、在宅ワークの定着などにより、一つの居住空間にさまざまな役割が求められるようになりましたが、コンパクトな間取りでは多様なニーズごとの家具配置が難しいものも見受けられ、壁付のコンパクトキッチンでは、調理スペースが小さい、収納が少なくなってしまうといった課題を感じていました。
また物価高騰による節約志向により外食機会は減少、食品の進化も相まって内食や中食などの機会が増加し、キッチン空間の充実が求められていると考えました。そのような背景から、さまざまな暮らしのシーンをかなえる新たなキッチン空間を考案しました。コンパクトなプランのLDKの中心にキッチンを配置。キッチン背面をテーブルの寸法に合わせて切り欠き、一体化できる可動テーブルを標準で設置しました。テーブルは一人でも簡単に移動でき、「日々の暮らしの食事」「ゲストのおもてなし」「落ち着いたワーク」など、さまざまなシチュエーションに対応し、多様な生活シーンをLDK空間に生みだします。
また物価高騰による節約志向により外食機会は減少、食品の進化も相まって内食や中食などの機会が増加し、キッチン空間の充実が求められていると考えました。そのような背景から、さまざまな暮らしのシーンをかなえる新たなキッチン空間を考案しました。コンパクトなプランのLDKの中心にキッチンを配置。キッチン背面をテーブルの寸法に合わせて切り欠き、一体化できる可動テーブルを標準で設置しました。テーブルは一人でも簡単に移動でき、「日々の暮らしの食事」「ゲストのおもてなし」「落ち着いたワーク」など、さまざまなシチュエーションに対応し、多様な生活シーンをLDK空間に生みだします。
審査委員の評価
近年、日本のマンション販売価格は高騰化し、専有面積は縮小化しているが、住宅における主だった機能は省くことが出来ない。このような状況において、キッチンの役割はもちろん、どれだけ効率的に床面積を利用し、機能を確保するかが課題である。本製品では、キッチン周りにおいて不可欠な機能はもちろん、情報量が多い場所に対してのデザイン・コントロール、ダイニングとしてだけでなく、在宅勤務による仕事の作業場としての提案が、機能・意匠ともに整理されていることを評価した。