勉強、遊びや趣味、そして睡眠と子供部屋は様々な役割があります。そのため、机やベッドや収納家具などいくつかの家具を置くことになりますが、スペースに余裕がないことが多いので、子供部屋を上手にレイアウトするにはちょっと工夫が必要です。
今回は、子供部屋のレイアウトに関するコツをまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
レイアウトの前にまず子供部屋のことを考えてみましょう。
子供部屋について考えてみたいこと
レイアウトのコツを紹介する前に、「子供部屋があるメリット」そして、「子供部屋を与えるタイミング」について考えてみたいと思います。
子供部屋があるメリットとは
子供にとって「自分の城」ともいうべき、自分の部屋があるメリットは何でしょうか?
子供のプライバシーを守る
成長するにしたがって、子供のプライバシーを尊重する必要が出てきます。子供でも家の中で一人になりたいと思うときもあるでしょう。子供たちが親の目を気にせず、リラックスして趣味を楽しんだり、読書をしたりできる空間として子供部屋は必要です。
独立心、自立心を生み出す
子供が自分の部屋を持つということは、親に頼らずに自分自身で部屋を管理するようになるということです。このことが、子供たちの独立心、自立心を育てることにつながります。「自分の部屋を持つこと」が子供たちの心を成長させていくのです。
整理整頓の習慣がつく
自分の部屋は、自分自身で整理整頓しなければなりません。子供にとって部屋を常にきれいにしておくのは難しい場合もありますが、親や周りの人に教えられて自分の部屋を片付けているうちに、生活の基本的な能力である整理整頓が習慣化されます。
子供部屋を用意するベストのタイミングは
子供の脳は年齢につれ発達しますが、その中で「自分で決めたことを自分で達成したい」という自立心が芽生え始めるのは10歳ごろのことです。この頃になると、子供は何でも自分でやってみようとしたり、周りのいろいろなものに興味を持ち始めたりします。子供部屋を用意するならこのタイミングがいいでしょう。
では、具体的なレイアウトの話のスタートです。
子供部屋レイアウトのコツ
子供部屋は、広さが限られている場合が多いですが、机やベッド、収納家具と置かなくてはならない家具も多くあります。そのためスペースを上手に利用してレイアウトにする必要があります。
机やベッド選びはサイズをしっかりと測って
レイアウトをする際にまずやることはサイズを測ることです。机もベッドも収納棚もいろいろな大きさのものがあります。しっかりと部屋と家具のサイズを測ってから、部屋の大きさに合うものを購入することにしましょう。
部屋が広く感じられるレイアウトにしましょう
子供部屋をスッキリ見せるには、広く感じるような工夫が必要です。ベッドと机を壁につけて部屋の中央をなるべく空けるようにしましょう。床の部分を多く見せたり、なるべくまとまったスペースを見せたりすることで、実際よりも部屋を広く感じさせることができます。
部屋を広く見せるコツは以下のコラムで詳しくまとめています。あわせてご覧ください。
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マンションインテリア術!写真から見る部屋を広く見せる4つのコツ
成長に応じて家具を選びましょう
子供は、体のサイズだけでなく、成長につれて好みも変わります。子供っぽいデザインだとすぐに飽きてしまうかもしれません。今だけではなく将来のことを考えて家具選びをしてみましょう。
勉強に集中できる部屋づくり
最近は、リビングで勉強する子供も多くいるようです。一人ではなく、親が見守っていると感じられたり、時には勉強を教えてもらったりできるメリットもあるようです。しかし、集中することだけを考えれば、勉強を目的にレイアウトすることができる子供部屋のほうが向いているかもしれませんね。
それでは、勉強により集中できるようにするためは、レイアウトにどのような工夫をすればいいのでしょうか。
まず学習机の位置を決めましょう
勉強に集中しやすいレイアウトにするときは、まず机の位置を決めます。机の置き場所で一番いいのは部屋の角です。目の前に窓があると外の景色が気になってしまうことがあります。また机の後ろにドアがあると、気になってしまい集中できないこともあります。部屋の状況を考えて、机の置き場を選びましょう。
ベッドは机から見えない位置に
ベッドの位置は机から見えない場所が理想です。勉強中にベッドが目に入ると横になって休むことを考えたり、気が散ってしまったりする場合もあるからです。そのため机の位置が決まれば、ベッドの位置も決まってきます。
収納棚は机の近くに
机の上は広々と使ったほうが勉強に集中できます。最低限のものだけを置いて、そのとき使っていない参考書やノートなどは本棚などに入れるようにしましょう。本棚の位置は、机の近くがいいですね。何度も立ち上がって参考書を取りに行くのは非効率ですし、他のものに目が移ってしまうこともあるからです。勉強に関連したものは、すぐ見える場所に。趣味や遊びの道具は一番下など見えない場所か他の棚に置くようにしましょう。
色の選び方にもこだわりを
色は、人の心理に影響を与えることが分かっています。集中力を高めるにはブルー系の色がいいといわれています。ただブルーは涼しさを感じる色でもあるので、使いすぎてしまうと冷たい印象になってしまうので注意しましょう。
また、子供部屋では集中して勉強できることも大切ですが、同時にリラックスできる空間である必要もあります。そのために、カーテンや寝具カバー、ポイントになる小物の色などを子供の好きな色にしてはいかがでしょうか。部屋に対する愛着も湧いて、部屋で過ごすこと自体が楽しくなってくるはずです。ぜひ、親子で話し合ってメインカラーを決めてみてください。
さらに、子供部屋では照明の色も大事です。昼光色の蛍光灯は集中力を高めてくれる効果があるので勉強する時にピッタリです。就寝前などリラックスしたい時は、温かみのある電球色の照明を使うとよいでしょう。
兄弟姉妹がいるときの仕切り方
兄弟姉妹が1つの部屋を使う時には、間仕切りをする事でそれぞれのプライバシーが守られます。ここでは、工事なしに簡単にできる間仕切りの方法をご紹介します。
本棚で仕切る
両側から取り出せる本棚を間仕切りにすれば、収納と間仕切りが一緒にできるのでおすすめです。棚に本やものを収納して目隠しにしましょう。
カーテンで仕切る
カーテンを使うと、普段は開けておいて部屋を広く使い、勉強や就寝時だけ仕切ることができます。アコーディオンカーテンを使えばよりしっかりと仕切ることができます。
二段ベッドで仕切る
二段ベッドで仕切る方法もあります。その場合、二段ベッドを置いただけでは反対側のスペースが見えてしまい目隠しにならないので、カーテンやロールスクリーンを取り付けて、間仕切りとして使いましょう。ベッドと間仕切りが一緒になっているので省スペースのアイデアです。
最後は収納のためのアイデアをご紹介します。
子供部屋の収納を工夫する
子供部屋は、「衣類」、「勉強や学校で使うもの」、そして「遊びや趣味の道具」など、どうしてもものが増える傾向にあるので、収納の工夫が必要です。役立つ考え方やアイデアをいくつかまとめてみました。
収納は1~2ヵ所にまとめて
子供部屋の収納のポイントは子供たちが「片付けやすい」ことです。そのため、入れる場所を何ヵ所にも分けず、収納棚を1つにして棚ごとに入れるものを決めましょう。
収納棚は高さも大切です
収納棚の高さは子供の身長を考えて決めましょう。手の届く場所にしまうことができれば取るのも戻すのも親の手を借りる必要がなくなり、キチンと管理することができるようになるでしょう。
ボックスにまとめてしまうルール
ゲーム類や遊び道具などはそれぞれのボックスを用意してその中にしまうのはいかがでしょうか。決まったボックスに入れればよいというルールにすれば、片付けのハードルが下がります。ボックス収納は、そのまま棚にしまえば外から見ても美しいのでおすすめです。
成長や生活の変化に合わせてパーツを変えられる収納もおすすめ
使い勝手に応じてパーツを増やすことができるユニット型のシェルフ(棚)を活用するのもおすすめです。ものが多くなったり子供が成長したり、その時々に応じて棚を増やすことができるので子供部屋の収納にはとても便利です。
子供たちが勉強に集中できるようにしたり、自分の時間をリラックスして過ごせるようにしたりするために、色々な工夫があることが分かりました。このコラムを参考に、子供部屋をレイアウトしてみて下さい。