マンションインテリア術!写真から見る部屋を広く見せる4つのコツ
「広く開放感のある部屋でストレスのない暮らしがしたい!」と思うことはありませんか?しかし、マンションの場合、戸建てと比較して収納スペースが限られていることが多く、部屋を広く使うには少し工夫が必要な場合もあります。
また、「リビングの広さは十分なはずなのに、新しく家具を置いたら圧迫感が出てしまい、狭く感じるようになった。」と広い部屋が狭く見えることに悩んでいる人もいるかもしれませんね。
そんな方にお知らせしたいのが、家具や照明の置き方、選び方などインテリアを工夫することで部屋を広く見せるコツがあるということです。
部屋のどこに視線を集中させるかにより、同じ部屋でも広く感じたり、狭く感じたりします。また、天井や壁、家具などの色の違いによっても同じことが起こります。
そこで今回は、マンションのインテリア術として、部屋を広く見せる4つのコツをご紹介します。
- 視線を意識して広く見せるコツ
- 床を上手に見せて広く見せるコツ
- 家具の選び方と置き方で広く見せるコツ
- 配色を工夫して広く見せるコツ
あなたもこの4つのコツを活用して、開放感のある部屋でマンションライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
目次
視線を意識して部屋を広く見せよう!
部屋を広く見せるひとつめのコツは、視線がどこにいくのかを意識して、部屋作りをすることです。部屋の入り口に立ったときに、部屋の奥にあるものに視線がいったり、遠くまで見通せると部屋を広く感じるようになります。
「視線の抜け」がある部屋は広く感じる
部屋を広く見せるには、「視線の抜け」を作ることが大事です。 「視線の抜け」とは部屋の中に視界をさえぎるものがなく、部屋の奥まで見通せる状態をいいます。
部屋の入り口から奥まで「視線が抜ける」と、部屋に入ったときに広さを感じるといわれています。
また、食事をしているとき、ソファでくつろいでいるときにも窓から外が見えれば部屋を広く感じられます。
そのためのポイントは、背の低い家具を選ぶことや、窓を塞がないように家具を配置することです。
実際に背の低い家具を選ぶときは、まず自分の視線の高さを確認しておくとよいでしょう。例えば、身長170cmのひとの視線の高さは、立った場合150cmくらい、椅子に座っていると120cmくらいになります。脚付きソファに座れば100cmくらいです。つまり、脚付きソファに座りながら窓の外まで見渡せるようにするには、ソファから窓の間にある家具を100cm以下のものにすればよいということですね。
一方、視線を遮ってしまう背の高い家具がある場合は、部屋の隅や壁際に置くとよいかもしれません。ただ、壁際に置いたとしても、床から天井まであるような家具は圧迫感を感じてしまうので注意しましょう。部屋を広く見せるには天井と家具の上に少しすき間ができるような高さの家具を置くこともオススメです。
フォーカルポイントを作って部屋を広く見せる
フォーカルポイントとは、部屋の中で視線が集中する場所のことをいいます。フォーカルポイントを部屋の入り口から一番遠くに置くことで、自然に部屋の奥に視線がいくため、広さを感じます。また、フォーカルポイントは、壁に絵や写真を飾ったり、ディスプレイ用の家具に小物を飾ったりすることでも演出することができます。
照明を工夫して部屋を広く見せる
照明の照らし方や置き方を工夫することでも部屋を広く見せることができます。照明を調整して、部屋の隅を明るく照らしてみましょう。
床置きタイプのスタンドを置いてもいいですし、ダウンライトやスポットライトを使ってもいいですね。対角が周囲よりも明るくなることで、視線がいきやすくなり部屋の奥行きを感じるようになります。部屋を広く見せるために、照明もうまく活用してみてはいかかでしょうか。
鏡を利用して空間を広く見せる
空間を広く見せるのに鏡も役立ちます。鏡の反対側の空間や外の景色が映りこむことで視線が遠くまでいくようになり、空間を広く見せることができます。
天井や照明が映るように大き目の鏡を置いてみましょう。部屋の奥行きが出るだけでなく、インテリアに変化を与えることができます。
床を上手に見せて部屋を広く見せよう!
部屋を広く見せるためには、床の見え方も重要なポイントのひとつです。
床にまとまったスペースを作って部屋を広く見せる
家具を置くスペースの理想的な割合は、部屋の広さに対し3分の1だといわれています。例えば12畳のリビング・ダイニングでは4畳分ということになりますね。しかし、実際はそれ以上家具が置かれているケースが多いのではないでしょうか。
マンションは、戸建てと比べると窓が少ない場合が多いので、その分家具を配置する自由度が高くなります。理想の割合より家具が多く置かれている場合でも、家具の配置を工夫してなるべくまとまったスペースを確保してみましょう。まとまったスペースがあるほうが部屋は広く見えるようになります。
例えば、リビング・ダイニングの掃出し窓の前は、ソファやサイドテーブルなどの家具を上手に配置して、まとまった空間を作るようにするのはどうでしょうか。部屋が広く見えるだけでなく、家族が集まるような空間ができあがって、楽しい暮らしができそうですね。
家具の下の床を見せて部屋を広く見せる
脚のついた家具を置くことも部屋を広く見せるテクニックのひとつです。
例えば、脚付きのソファを置くとソファの下の床が見えるようになり、部屋が広く感じられるようになります。
家具の選び方と置き方を工夫して部屋を広く見せよう!
3つ目のコツは、家具の選び方や置き方を工夫することです。背の低い家具や、脚のついた家具を置くことで部屋が広く見えるとご紹介しましたが、そのほかの家具の選び方・置き方のコツをご案内します。
ソファの選び方
ソファを背もたれにして床に座って使っていたり、三人掛けのソファを活用していないのなら、一人用のソファなど少し小さめのものにするのもいいかもしれません。
三人掛けのソファの場合、幅215cm以上、奥行き90cmが基本のサイズ。楽に座るには足元にも30cmから50cmのスペースが必要です。リビングによく置かれている三人掛けのソファは、実はかなり場所を取る家具なのです。
収納家具の選び方・置き方
物が出しっぱなしになっている部屋は雑然として狭く感じてしまいますよね。部屋を広く見せるには整理整頓も必要です。収納家具は、「収納ベッド」や「引き出し付きのダイニングテーブル」のように一つ二役の家具を使うとスペースを有効活用でき、部屋を広く使うことができます。
また、ものを使う場所としまう場所が近いことも大切です。例えば、リビングでコーヒーを飲むことが多いなら、コーヒーカップをしまうカップボードはリビングに置いた方がよいでしょう。コーヒータイムの度にリビングとキッチンを行ったり来たりしていると、出しっぱなしになってしまうことがあります。物をきちんとしまっておける環境を作ることも、部屋を広く見せるテクニックのひとつです。
家具の素材の選び方
また、家具の素材も意識するとよいでしょう。ガラスなどの透ける素材でできたテーブルなどの家具も床が多く見えるので、部屋を広く見せる効果があります。また、フレームだけの素材で作られた本棚などの家具は視線が抜けるので、同様に部屋を広く見せてくれます。
配色を工夫して部屋を広く見せよう!
4つ目のコツは色の使い方です。色には人に与える心理的な効果があり、それを利用することで、部屋を広く感じさせることができます。
色には進出色と後退色があります。赤、オレンジ、黄色などの暖色、明るい色、鮮やかな色が進出色にあたり、これらの色は前に出てくるように感じられるので、壁や天井、カーテンなどに進出色を使うと圧迫感が強くなり、部屋が実際よりも狭く感じることがあります。
後退色は、進出色とは反対に実際よりも遠くに見える色のことで、青、青緑などの寒色系の色や、濃い茶や濃い緑などの明度の低い色です。部屋を広く見せるには後退色をうまく利用することがポイントです。ただ、いくら後退色が部屋を広く見せるからといって、部屋全体を寒色系や明度の低い色にしてしまうと、寒々しく暗い印象の部屋になってしまうかもしれません。部屋全体ではなく、部屋の中で視線が集中するフォーカルポイントや大きな家具に後退色を使うと、奥行きが出て、部屋が広く見えるようになるでしょう。
いかがでしたか?
同じ大きさの部屋でも、人の見え方や感じ方を上手に利用することで、より広く見せるテクニックがあることがお分かりいただけたかと思います。
ご紹介した4つのコツを活用して、空間や部屋をより広く見せることで、ストレスのないマンション暮らしを楽しんでみてくださいね。
ちなみに、モデルルームはインテリアのプロであるインテリアコーディネーターが考え抜いて作った部屋なので、インテリアを考えるうえで身近な教科書になりそうですね。その中には、部屋を広く見せるコツがいくつか隠されているかもしれません。どんなコツが使われているのかを意識してモデルルームに行くことで、プロのテクニックに触れてみるのもいいかもしれませんね。