「金利タイプ」、「金融機関」など、どの住宅ローンにするかを決めたあとには、「元利均等返済方式」と「元金均等返済方式」の2つの方式のどちらにするかの判断が必要になってきます。
また、毎月返済だけで返済をするのか、あるいは、毎月返済とボーナス返済を併用して返済するのかということも検討する必要があります。

「元利均等返済方式」と「元金均等返済方式」の違い

元利均等返済方式 元金均等返済方式
概要
金利が変わらなければ返済額(元金+利息)が一定になるようにした返済方式 返済額(元金+利息)のうち、元金部分を常に一定にした返済方式
メリット
  • 返済額が一定なので、返済計画が立てやすい
  • 元金均等返済方式にくらべて当初の返済額を低く抑えることができる
  • 返済額がだんだん少なくなり、家計への負担が減っていく
  • 他の条件が同じ場合、元利均等返済方式よりも総返済額が少ない
  • ローン残高の減り方が早い
デメリット
  • 他の条件が同じ場合、元金返済方式よりも返済総額が多い
  • ローン残高の減り方が遅い
  • 返済開始時の返済額が最も多く、当初の返済負担が大きい
総返済額比較 借入額3,500万円、金利2.0%、返済期間35年の場合
4,870万円 4,728万円

2つの返済方式のメリット・デメリットを比較して、返済期間中の家計の状況なども考えて選ぶようにしましょう(ただし、元金均等返済は取り扱いのない金融機関もあります)。

ボーナス返済を併用するか?

ボーナス返済とは、毎月返済に加えて、年2回のボーナスからも返済を行う方法です。
景気や勤務先の業績の変動により、支給されるボーナスの額が不安定でまったく予測できない場合は、毎月返済のみで住宅ローンを組んだほうが安心です。

しかし、年によって変動はあるもののボーナスの支給額がある程度予想できる場合は、無理のない範囲でボーナス返済をうまく併用すると、返済総額を減らすことができます。

(条件)借入額:3,500万円、金利:2.0%(元利均等返済方式)
毎月返済額 ボーナス加算額
(1回あたり)
返済期間 返済総額
115,941円 0円 35年 48,695,627円
115,875円 81,192円 30年 46,586,593円
115,712円 196,448円 25年 44,535,873円

上の表は、ボーナス返済を併用しない場合(①)と、ボーナス返済を併用して、毎月の返済額はほぼ同額に据え置き、返済期間を短縮した場合(②③)の返済総額を比較したものです。
ボーナス返済を併用しない場合でも、ボーナス月に余裕があれば繰上返済をしていくことで、ボーナス返済と同様に返済総額を減らす効果が得られます。