住まい情報などを見ていると目にする「コンパクトマンション」という言葉。コンパクトマンションとは一体どのようなマンションのことなのでしょうか。

一般的にコンパクトマンションとは、専有床面積がおよそ30~50m2で、1LDK~2LDKの間取りをメインとしたマンションを指します。20m2程度のワンルームマンションに比べて部屋全体にゆとりがあり、バス・トイレが別に設置されていることが多いです。ワンルームマンションでは狭いけれど、ファミリー向けほどは部屋数も広さも必要ないという一人暮らしの方や、二人で暮らしている方たちのニーズから誕生したのがコンパクトマンションです。

ライオンズマンションが2017年3月から2018年1月に実施したコンパクトマンションに関するアンケート調査では、「コンパクトマンションに興味を持った理由は何か」という質問に対する回答は「アクセスの良い都心部に住める」が全体の25%と最も多い結果となりました。今回は、コンパクトマンションの魅力についてご紹介したいと思います。

タイトル写真:ライオンズ浅草橋ミレス 分譲済

好立地に建てられることが多いコンパクトマンション

コンパクトマンションの特徴のひとつとして、利便性の高い立地があげられます。都心の駅近というどこに行くにもアクセスの良い場所に建てられることが多く、その好立地からいくつかのメリットが生まれます。

「住む街」の選択の幅が広くなる

郊外に建てられることの多いファミリータイプのマンションに比べ、コンパクトマンションの多くは都心の様々なエリアに建てられています。都会の繁華街だけでなく、歴史を感じる街、人情を感じる下町など、コンパクトマンションなら「住む街」の選択の幅が広がります。

“職住近接”の実現

職場と家が近いことで得られるメリットはたくさんあります。時間に余裕ができる上、通勤時の満員電車のストレスも少なくなるでしょう。徒歩やジョギング、自転車など、色々な方法で通勤できるかもしれません。

都心の利便性

利便性の高い生活環境は、都心ならではの魅力です。都心には、役所や図書館などの公共施設をはじめ、医療機関やさまざまなサービス機関が集約されていることが多いです。帰宅時間が遅くなったときでも、徒歩圏内に24時間営業の商業施設があれば便利ですね。また、車を持たずとも移動手段に困らないことも魅力でしょう。休日を含めたプライベートな時間も充実しそうです。

時間や経済的な自由度が高いシングルや共働き夫婦にとっては、職住近接、駅近、さらに周辺環境も整っているコンパクトマンションが理想的なのかもしれません。

高い資産価値

コンパクトマンションは、住み続けるだけでなく「将来的にはマンションの賃貸や売却を検討する」という選択が可能になることも大きな魅力のひとつです。

ライオンズマンションが実施したコンパクトマンションに関するアンケート調査でも、将来の住宅所有について、「住み続ける」と回答した人と、購入後20年以内に「賃貸または売却を検討する」と回答した人の割合はともに約3割で、ほぼ同等の結果でした。

都心に建てられたコンパクトマンションは一般的に資産価値が高く、購入後も価格が落ちにくいといわれています。そのため、将来的に賃貸や売却を検討しやすくなるでしょう。資産としてのコンパクトマンションの良さには、次のようなものがあります。

  • 住宅ローンを組んだ場合でも、月々の負担が賃貸マンションの家賃と大きく変わらない返済額で自分の資産にできる
  • マンションの価格が下がりにくく、資産価値を維持しやすい
  • 都心のマンションは需要が多く賃貸に出しやすいため、売却時も買い手がつきやすい
  • 好立地でありながら、ファミリータイプに比べ購入しやすい価格帯の物件が多い

賃貸マンションに住み続けた場合、家賃を払い続けてもマンションが自分の資産となることはありません。結婚や子どもの誕生、転勤などライフスタイルに変化があった場合は、支払い可能な家賃の中で住まいを変えていくことになります。
一方で、マンションを所有している場合はどうでしょう。ライフスタイルが変わった際には、〈売る〉・〈貸す〉・〈そのまま住み続ける〉という3つの選択肢が生まれます。コンパクトマンションなら、賃貸マンションではできない将来設計を可能にしてくれるかもしれませんね。

分譲マンションならではの品質

 分譲マンションと賃貸用マンションでは、住みやすさに違いがあることをご存知でしょうか。この違いは「重要視するのが“居住性”か“収益性”か」という点から生じます。分譲マンションにはマンションのオーナー自身が住むことが多いため、住みやすさが重視されています。一方で賃貸用物件はマンションオーナーの収益性を高めるために、コストパフォーマンスを重視した設計や品質となる傾向があります。この違いから、キッチン・トイレ・お風呂などの水まわり・火まわりの設備や設計に差がみられることも珍しくありません。

分譲マンションのイメージ(ライオンズ早稲田ミレス 分譲済

例えば、下記のような違いが考えられます。

キッチン

賃貸用物件と分譲物件では、一般的に分譲物件のキッチンの方が大きいことが多いです。そのため、分譲物件のほうがコンロの口の数が多い、シンクのサイズがゆったりしている、収納が充実しているなどの特徴があります。

バスルーム

分譲物件には賃貸物件ではあまり見られないミストサウナがついていたり、浴室乾燥機、自動給湯、追い焚き機能が装備されていたりと、利便性・快適性を意識した設計がされています。

防音性と断熱性

分譲物件の多くが遮音性や断熱性に優れた二重床二重天井の構造で作られていますが、賃貸用物件は天井や床が二重になっているケースは少ないといわれています。
また、断熱材の「範囲」や「厚さ」も、分譲物件の方が優れているケースが多いようです。

その他にも分譲物件には以下のようなメリットがあります。

  • オーナー自身が住むマンションは、「自己資産」としての家を大切にしようという意識が高いため、個々の部屋のメンテナンスも行き届いており、マンションの共有エリアも丁寧に使われていることが多い。
  • オートロックシステム、人が近づくと自動的に点灯するセンサー付きのライトや監視モニターまたは管理人による24時間体制のセキュリティなど、防犯面での安全対策がされたマンションが多い。
  • 掃除やメンテナンスなど、マンションの管理体制もしっかりしている。

「暮らしの質や満足度が高い生活を送りたい」と考えている方には分譲マンションが向いているかもしれませんね。

今回は、都心で上手に暮らすコンパクトマンションの魅力を考えてきました。

  • 賃貸と変わらない支払いで購入が可能
  • 都心の便利で充実した暮らしが手に入る
  • 将来的な資産形成にも有利
  • 賃貸物件にはない品質の高い物件に住むことができる

ライフスタイルや将来設計を考える上で、コンパクトマンションがあなたにとってより良い選択肢となるかもしれません。