住宅は人生最大の買い物といわれます。そのため、多くの人は数十年ものローンを組みます。
ここではマンションを購入するときにかかる費用について解説していきましょう。

マンションのような不動産を買う場合には、物件そのものの価格に加えて、さまざまな経費がかかります。チラシなどに大きな数字で記載されている金額は物件価格。諸経費はそこには具体的に記載されていません。しかし、物件の価格自体が大きい金額なだけに、諸経費もバカになりません。マンションの場合、諸経費は物件価格の3%~5%程度が目安です。4,000万円の物件だと120万円~150万円の諸経費が別途必要になります。
マンションを購入するには、この「物件価格」と「諸経費」の合計額を、「自己資金」と「住宅ローン」で準備することになります。
もちろん、住宅ローンの借入額は少ないほど、支払う利息が少なくてすむので、借入後の返済負担は軽くなります。「住宅ローンの頭金はできるだけ多いほうがいい」とよくいわれるのは、借入額を少なくできれば、その後の返済負担を軽くすることができるからです。

ポイント整理

一般的には、「頭金」と「諸経費」は、「自己資金」でまかないます。
そして、自己資金で足りない額を住宅ローンに頼ります。自己資金が多ければ多いほど、住宅ローンの借入額を小さくすることができますが、現実には住宅購入のために資金を貯めるのは難しいという人も多いはず。そんな人は、「自己資金はいくら必要?マンション購入費用を賢く準備するには」や「住宅購入時に親から受けた贈与を非課税にするには?」などのコンテンツも参考にしてください。

手元にある貯蓄のすべてを住宅購入の自己資金に充ててしまうと、万が一家族に何かあったときなどの対応ができません。したがって、緊急時の予備資金として少なくとも3か月分くらいの生活資金は手元に残しておいたほうがいいでしょう。
住宅の購入資金は、住宅ローンの返済額、将来の生活費、子供の教育費、夫婦の老後の生活資金などのバランスに配慮しながら決定することが大切です。