野菜や肉類などの食材や調味料、料理道具が取り出しやすい場所に収納されていれば、料理を手際よくつくることができますね。
今回は、食材の中でも野菜に注目して、新鮮さをキープできる収納方法や、キッチンをスッキリ料理しやすくする収納方法などについてまとめました。便利で使いやすいキッチン作りに是非お役立てください。

野菜収納の基礎知識

まず野菜の特徴や基本となる保存方法について知っておきましょう。ここでは、野菜の種類別の収納方法や保存のコツをご紹介します。

野菜の種類別の収納方法

野菜はその種類によって、最適な収納方法が変わります。野菜を根菜類・葉菜類・果菜類の3種類に分類して、それぞれの保存方法をご紹介します。

根菜類

根菜類とは、にんじん・大根・ごぼうなどのように土に埋まっている部分を食べる野菜のことです。根菜類は、冷蔵庫に入れずに常温保存します。また、環境の変化は野菜にストレスを与え、鮮度を落とします。なるべく野菜が育ってきた環境に近づけて収納しましょう。
根菜類はもともと土の中で成長する野菜なので、土がついたまま保存するほうが長持ちします。買った時に土がついている場合は、洗わずに新聞紙などにくるみ保存しましょう。
にんじん・大根・ごぼうなどのように縦に成長する野菜は、根を下に向け、立てて収納するほうが鮮度を保つことができます。
大根など、葉がついている根菜類は葉に養分が奪われることを防ぐために、葉を切り落としてから保存しましょう。

葉菜類

葉菜類とは、葉の部分を食べる野菜のことです。葉菜類には、ほうれん草、小松菜のように葉が薄い野菜と、キャベツ、白菜のように葉が厚く、丸く玉状になる野菜があります。
葉が薄い野菜は、特に傷みやすい野菜です。買ってきたらなるべく早めにビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。そのとき、密封しすぎると鮮度が落ちやすくなるのである程度通気性を保つようにしてください。
キャベツや白菜のような野菜も、基本的にはビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。ただ、葉菜類の中では比較的保存がきくので、スペースに余裕がない場合は、葉の薄い葉菜類を優先的に冷蔵庫に入れ、常温保存しましょう。

果菜類

果菜類とはトマトやナスのように果実を食べる野菜のことです。果菜類の中にはもともと熱帯地域で原生していたものや、夏物野菜が多くあります。
トマトがまだ熟していない場合は、常温で保存して熟すのを待ちましょう。完熟している場合はビニール袋やラップで覆って冷蔵庫の野菜室に入れます。
ナスはビニール袋やラップで覆って水分の蒸発を防ぎ、冷蔵庫の野菜室にいれてください。冷やしすぎると水分が抜けて鮮度が落ちてしまうので注意してくださいね。

常温で収納するときのコツ

野菜を常温保存する場合は、直射日光が当たるところや高温多湿のところは避け、風通しのよい冷暗所で保管するようにしましょう。新聞紙で野菜を包んでおくと乾燥や湿気対策になるのでより長持ちさせることができます。
野菜は一度包丁をいれてしまうと、エチレンガスが発生しやすくなります。エチレンガスは、野菜の成長を促しますが、腐りやすくする原因にもなります。他の野菜を傷めないように、カットした野菜はポリ袋に入れて、冷蔵庫で保管しましょう。
また、夏場に野菜の保管場所が高温になってしまう場合は、冷蔵庫に移しましょう。

冷蔵で収納するときのコツ

冷蔵庫に収納するときのポイントは野菜を冷やしすぎないことです。また、冷蔵庫内は乾燥しているため、水分が抜けて野菜のみずみずしさがなくなりやすいので注意する必要があります。野菜にラップをかけたり、ビニール袋や新聞紙に包んだりすることで冷やしすぎや、乾燥を防ぐことができます。

冷蔵庫に入れない野菜の色々な収納方法

ここでは、冷蔵庫に入れずに野菜の鮮度を保ちながら、スッキリとしまうことのできる収納方法をご紹介します。

通気性のよいカゴやバスケットは、イモ類の保存に最適です。カゴの大きさや形状を揃えておくと、見た目に統一感があってキッチンがスッキリします。野菜の種類別にカゴの色を分けて保管すれば、すぐに見分けがつくので使い勝手がよいですね。

麻袋で野菜を収納

麻袋は通気性がよく、野菜の収納にとても適しています。また、農家の方が野菜や穀物を保管する時に麻袋をよく利用しています。
農家で使う麻袋は業務用の大きいものですが、家庭で使えるサイズのものも販売されています。麻袋を使って野菜を飾りながら収納する方法は、ナチュラルな雰囲気のキッチンにはピッタリかもしれませんね。

備え付きキャビネットの活用

システムキッチンの備え付きキャビネットに野菜を収納するのもオススメです。キャビネットを使えば、キッチン周りをスッキリ収納できます。
ただし、備え付きキャビネットの多くは食器や調味料の収納を想定して設計されています。湿気を防ぎ、通気性を確保するために、キャビネットの中に新聞紙を敷くなど工夫する必要があります。

野菜を使いやすい場所に収納するには

使いやすいキッチンにするために、動線を意識して野菜の収納場所を決めることをオススメします。
動線というのは、あなたがお料理の準備をする時、調理中、そして後片付けの時にキッチン内で「どう動いているか」、その移動経路のことです。
動線が短くなれば、それだけ効率よく料理ができます。つまり、同じタイミングで使うものは近くに置くとよいのです。たとえば「水まわりのものは、シンクの近くに」、「火に関係するものは、コンロの近くに」置けば効率よく料理(片付け)ができるようになります。

野菜の場合でいえば、収納場所から取り出した後は、切ったり、皮をむいたり、洗ったりするでしょう。つまり野菜の収納場所は、調理スペースもしくは、シンクの近くにあるのがベストです。

ライオンズマンションの野菜収納の工夫

ライオンズマンションではライフスタイルや世代の異なるさまざまな方と意見を交わし、声を集め、お客様と一緒に商品開発を行っています。その中で生まれたのが「 L’s KITCHEN」です。

「 L’s KITCHEN」には、LIL根菜キャビと呼ばれる、通気性と湿気対策を考えて、通気口が設けられた野菜用の収納スペースがあります。
専用の収納スペースを活用するので、見た目はスッキリ。スライド式なのでキャビネットの奥にも出し入れ簡単です。また、底面が汚れてもお手入れしやすい素材を使っているため衛生的で安心して野菜保存にお使いいただけます。
その他、みんなの声がカタチになったキッチン「 L’s KITCHEN」の詳細はこちら>>

今回は、便利な野菜収納の方法をご紹介しました。カゴ・バスケットや麻袋など好みのアイテムを活用して、おしゃれで、野菜にも優しい収納方法を選んでみてください。また、使い勝手の良い野菜収納は動線を考えることも重要です。
ぜひこの記事を参考にして野菜が長持ちして、使いやすいキッチン収納を作ってみてください。