千年の都と称され文化と伝統を誇る京都。いまや新しさも兼ね備え、さらに魅力あふれる憧れの街の地位を築き上げています。 
そんな京都は、年間5680万人以上の人が観光に訪れ、外国人の宿泊者数も316万人と世界的な観光都市としても有名ですね。

今回は、京都という街の魅力を以下の4つの面からご紹介します。憧れの京都での暮らしに想いを巡らせてみませんか。

  • 様々な文化が楽しめる
  • 四季の自然と行事も楽しめる
  • 京都ならではの「食」
  • 京都に住むならここがおすすめ!

京都なら様々な文化が楽しめる

華やかな歴史、受け継がれてきた伝統や文化と日常的に触れ合えるだけでなく、新たに芽生えたカルチャーを発見できる喜びが京都にはあります。

個性的な書店・古書店が多い街

京都は大学生が多い街です。それだけに学生街には数多くの古書店や新刊書店があります。伝統と新しさが入り交じったこの街らしく、全国的にも有名な個性的な書店がたくさん揃っているので、本好きにはうれしい街といえそうです。

くつろげる喫茶店が多い街

京都は、大学生が多くて観光地ということで喫茶店が多い街です。京都には創業が古く、くつろげる喫茶店がたくさんあります。喫茶店めぐりで休日を過ごしてみるのも楽しそうですね。

多彩なライブハウスが多い街

京都は音楽の街でもあります。フォーク、ジャズ、ロック、ブルースなど老舗のライブハウスが数多くあります。連日連夜、ライブが行われていて、音楽ファンにとっても心躍る街です。

骨董市・フリーマーケットが多い街

京都でうれしいのはお寺や公園などで毎月のように骨董市やフリーマケット、手作り市が行われていることです。特に「こうぼうさん」と呼ばれる東寺の弘法市や「てんじんさん」と呼ばれる北野天満宮の天神市は有名。知恩院境内で行われる「知恩院手作り市」もアーティストたちの市として注目を集めています。

アートを楽しめる場所が多い街

世界文化遺産の建物はもちろんですが、京都には国宝や重要文化財に指定されている絵画や仏像など美術品が数多くあります。休日を利用してそれらを見て回るのも楽しみのひとつでしょう。さらに、現代アートのギャラリーなどもこの街にはたくさんあります。

京都なら四季の自然と行事が楽しめる

四季折々の景色の美しさと、それに合わせた伝統的な行事が様々にとりなされていて、さらに印象的に季節の節目を楽しめるのが京都の魅力です。

春の行事[4~6月]

京都の春といえばまず桜!夜にライトアップもされる名所が至るところにあり、昼間でも夜でも色々な場所でお花見散歩を楽しむことができます。盆地のため見ごろは標高の低い市中から嵐山や嵯峨野、そして鞍馬山、大原と移っていくので長い間桜を楽しむことができます。

4月1日から1ヵ月間行われる「都をどり」は京都の春の風物詩。祇園の甲部歌舞練場で行われます(2017年は京都芸術劇場春秋座で開催)。祇園の芸妓・舞妓が披露する舞いは華やかで京都らしさを満喫できます。

5月に上賀茂・下鴨神社で行われる「葵祭」は京都三大祭の1つ。「路頭の儀」と呼ばれる500人にもおよぶ平安朝行列は多くの人で賑わいます。

夏の行事[7~9月]

京都三大祭で日本三大祭のひとつでもある「祇園祭」は八坂神社の祭礼で7月の1ヵ月間行われます。ハイライトは山鉾巡礼ですが、1ヵ月の間に様々な行事が行われ、見どころいっぱいです。

京都の夏の風物詩ともいわれる「川床」(「納涼床」ともいわれます)は、料理屋や茶屋が川の上などに出す座敷のことで、鴨川、貴船、高雄で行われています。中でも鴨川にはカジュアルなお店もあるのでおすすめです。川風を感じながら京の夏を楽しむことができます。
大文字山などで行われる「五山の送り火」は京都の夏の風物詩で、テレビなどでもよく紹介されていますね。無病息災を願って五山に点火されるお盆の行事です。

秋の行事[10~12月]

秋の紅葉もまた京都ならではの見事さで多くの人々を魅了しています。東福寺、南禅寺、清水寺、大原三千院などこちらも名所は至るところにあります。清水寺などのライトアップも見事です。

10月下旬に行われる「時代祭」は京都三大祭のひとつです。歴史上の人物などを模した時代風俗行列がメインイベントで約2000人が約2kmの行列を繰り広げます。

冬の行事[1~3月]

除夜の鐘や初詣など京都では様々な神社やお寺で年末年始の行事が繰り広げられます。日本のお正月らしさを満喫できるのは古都京都の大きな魅力です。

三十三間堂で行われる「通し矢」もテレビで紹介されることが多い京都の冬の風物詩です。全国から来た有段者や成人を迎えた男女が弓の腕を競い合います。

京都ならではの「食」を楽しむ

四季折々の自然を楽しむ季節感。茶の湯や生け花などの多彩な生活文化。神仏とのかかわりの深さ。
そうした京都ならではの「食」は、ご飯を中心にした日本食の基本なのかもしれません。
京都では、「日本人で良かった」と嬉しくなってしまう「食」に出会えるかもしれませんよ。

京の台所-錦市場の魅力

錦市場は400年もの歴史を持つ「京の台所」。観光客はもちろんですが地元の人々も多く訪れ賑わいをみせています。旬の食材や京野菜、漬物、湯葉、豆腐、佃煮などからお菓子やお茶まで様々な食材が揃うので、休日や年末年始は大混雑。狭い通りに所狭しと並んだ商店は活気にあふれています。

四季を感じる京の和菓子

茶の湯の文化ともに発展した京の和菓子。目で見ても楽しく、味わい深い個性的な京菓子を揃えた老舗の店が市内の至る所にあります。お気に入りの和菓子を食べることで四季を感じるという京都人。なんだかうらやましいですね。

伝統的な和食以外のお店も充実

食通が多い京都人の舌に応えるようなグルメな店が多いのも京都のうれしさ。伝統のある和食はもちろんですが、フレンチやイタリアン、中華の人気店も揃っています。高級店ばかりでなくリーズナブルな店が多いのも関西ならではです。

京都に住むならここがおすすめ

京都には多くの人が住みたいと答える、人気の高い場所があります。最後にその中からいくつかピックアップしてご紹介します。

モダンな雰囲気が人気の北山

京都市北部の住宅街・北山は京都の中でもひときわモダンさを感じさせる街です。京都に住む人の「住みたい街ベスト10」でも常に上位にランクインしています。府立植物園など緑も多く、治安もいいので小さなお子様がいるファミリーに特に人気です。

暮らしやすさがうれしい伏見

豊臣秀吉が築いた伏見城の城下町として隆盛を極めた伏見。昔ながらの酒蔵が立ち並ぶ歴史ある景観も魅力です。竜馬通り商店街など伏見7商店街が生活圏にあるので暮らしやすさを求める人には最適。京都中心部や大阪への交通の便もいい街です。

京都の自然を満喫できる嵐山

渡月橋や世界文化遺産の天竜寺などで有名な嵐山。観光地の近くにありながら少し奥に入れば閑静な住宅地が広がっています。春の桜に秋の紅葉、その昔は貴族たちを魅力してきた住環境は自然を愛する人におすすめです。

静かに暮らしたいなら桂

桂離宮があることで知られる桂は古都京都を満喫できる落ち着いた場所です。市の中心部まで電車10分ほどで行けるのでお買い物にも便利です。観光客もそれほど多くないので、静かに暮らしたい人にはおすすめしたい街です。

いかがでしたか?
歴史や伝統、文化があるだけでなく、そこに新しさが混在し、新たな魅力を創り上げている京都は「住む場所」としてとても魅力的な街ですね。豊かで文化的な暮らしを楽しみたい人には掛け替えのない場所かもしれません。

参照データ

京都観光総合調査(平成27年)
総務庁統計局平成26年経済センサス‐基礎調査
京都府統計書
平成28年度学校基本調査(文部科学省)